ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

在日朝鮮学生西日本口演大会が開かれました。

2013-02-13 21:49:36 | イベント
 2月13日、石橋の池田市民文化会館にて「在日朝鮮学生中央口演大会(西日本大会)」が開催されました。





 今年は高級部だけ、全国大会になります。久しぶりの全国大会です。

 私はいつもは「詩の朗読」と「芸術アンサンブル部門」の二つのジャンルをを初中高と見るのですが、今年は高級部だけ全国大会になるので演劇部門以外すべての高級部の演目を審査することになりました。大変なことです。5つのジャンルをすべて審査せねばなりません。朝大の先生お二人と私とで3人で5ジャンル28演目を見なければならないのです。

 前もって作品を送って貰ってあるので何回も読み直し、学生たちが頑張ったことに対し正確に評価してあげられるように、万全の準備をいたしました。

 8時10分梅田駅到着です。JR大阪駅から阪急梅田駅に行く間にきれいな花がたくさん咲いていました。













 9時10分より審査員たちの集まりがありました。

 口演の審査をしはじめて40年になりますが、何回しても審査は難しいです。責任を感じます。

 教員時代は毎年朝鮮大学で行われていた全国大会に、学生たちを連れて行くのが年中行事の一つでした。

 まるで同窓会のようにはしゃぎながら大勢の学生と一緒に貸切の夜行観光バスで朝大に向かったものです。

 今は教え子たちが立派に成長し、あちこちの学校で活躍しているのが何よりもうれしいことです。

 10時20分競演開始です。朗読から始まりました。京都、東京、大阪が金賞です。

 2番目は詩の朗読です。課題詩の「朝鮮は闘う」を選んだ学校が5校もありました。

 詩を聞きながら知らぬ間に高校1年生の時のことを思い出していました。

 私が高校生のころは単独の口演大会は「弁論大会」だけでした。そのほかの詩の朗読、才談、演劇などは芸術競演大会の1部として同じ会場内で行われておりました。

 高1の時、同じクラスの仲良し3人組で趙基天の「朝鮮は闘う」を選び、合唱詩として朗読競演に臨んだのです。

 残念なことに1位にはなれなかったけど3人組のうち、一人は祖国に帰国をしたし、一人は朝大の文学部卒業後歌劇団の専属司会者として青春を謳歌したし、私は大阪歌舞団で活動し今日に至ったのです。

 学生時代はいろんな人生のきっかけをくれると思います。何事もチャレンジしてみるべきでしょう。

 次に雄弁、才談、芸術アンサンブルと審査は続きました。お弁当が出ましたが5分の1も食べれないまま時間切れとなりました。

 今年は団体演目の水準が特に高かったと思います。高級部は演劇部門で京都、広島、九州、大阪4つの学校が金賞に輝きました。芸術アンサンブルでは神奈川、神戸が金賞と優秀作品出場を勝ち取りました。大阪と東京は銀賞でしたが大きな差があったわけではありません。本当にウリマルが素晴らしかったです。

 異国で生まれた3世、4世たちです。私たちが学生のころよりずいぶん水準が高くなったとつくづく感じました。本当に嬉しいことです。

 優秀作品の発表会が4時から始まりましたが高級部門は講評を書く数があまりにも多いので最後の二つしか見れませんでした。

 愛知の中級生の詩の朗読「友を愛せよ」です。





 最後は神戸朝高の芸術アンサンブル「4・24の息子たち Ⅱ」です。優秀作品の1番目に神奈川朝高が出演しました。話術の水準は飛び抜けていました。



















 すべてお見せできないのが残念です。ウリマルのシャワーを全身に浴びて本当に幸せな一日でした。

  

コメント (2)
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