ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

2月9日午前、京都朝鮮中高級学校での朗読会に招待されました。

2013-02-06 09:16:04 | イベント
 来る2月9日、京都朝鮮中高級学校にて「校内朗読会」が行われるのですが、ご招待を受けました。喜んで朗読させていただきます。

 2010年8月に刊行された「朝鮮学校無償化除外反対アンソロジー」の別紙に、16名の京都朝高生の素晴しい作品を掲載していただいたのですが、その年11月に当校の講堂で朗読会が行われました。

 その時、私も詩人の河津聖恵さんと一緒に出演いたしました。それからの縁で河津さんは京都朝高で詩創作の特別授業を続けておられますが、その集大成として今回の「朗読会」が催されることになったのです。

 2編、自作詩を朗読させていただきます。「愛しい卒業生たちよ」は朝鮮語で、「この坂道を上れば」は日本語で朗読いたします。



 「사랑하는 졸업생들이여」


찬바람을 이겨내여 피여난
매화꽃이랑 복숭아꽃도 
그윽한 향기 날리며 
너희들의 졸업을 축복하는데

가슴의 상처 씻어주지 못한채 
너희들을 또다시 보내게 된 우리는
무슨 말로 너희들을 보내면 좋으랴

≪자기 민족을 사랑하고 
미래에 희망을 가지는것이 
그렇게 나쁜 일입니까?!
우리들도 똑같은 고교생입니다≫ 

너희들의 부르짖음이 가슴을 찔러
잠못이룬 밤이 어찌 한두밤이였으랴

받아서 당연한 권리를 빼앗고
꿈 많은 너희들의 가슴에 
못을 박은 파렴치한 놈들

생각할수록 오장륙부는 찢어지고
원통한 이 가슴 달랠 길이 없나니

허나 졸업생들이여
슬픔의 눈물은 절대로 보이지 말라
우린 똑똑히 보지 않았느냐
얼마나 많은 량심들이 우리곁에 있는가를

 
 
우리 학교를 세워준 1세분들이
우리 학교를 지켜온 2세,3세분들이!

조선학교 문제는 우리자신의 문제라고
함께 가두에 나선 선량한 일본사람들이!

바다 건너 저 멀리에서
힘내라 우리가 함께 있다고 
언제나 받쳐준 우리의 살붙이들이!

사랑하는 졸업생들이여
아직은 칼바람이 윙윙 불고
가는 길 막으려 기승을 부려도 
화창한 봄날은 반드시 오리니

그날을 믿고 다시한번 우리 뛰자꾸나
우리자신의 힘으로 앞당기자꾸나 그날을

졸업생들이여 
사랑하는 졸업생들이여
가슴펴고 나아가거라  
양양한 미래는 너희들의것이다!

   
 「愛しい 卒業生たちよ」


冷たい風をはねのけ咲き誇る
梅や桃の花も
かぐわしい香りを放ち
君たちの卒業を祝っているのに

心の傷を癒してあげることさえできず
君たちを 送らなければならない私たちは
どのような言葉で君たちを送れば良いのだろう

「自分のルーツを愛し
 未来に夢を持つことが
 そんなに悪いことなのですか?!
 私たちも同じ高校生です」

君たちの叫びがこの胸を突き刺し
眠れなかった夜は幾夜であったろう

受けて当然の権利を奪われ
夢多き君たちの胸に
釘を打った ハレンチな輩共

考えるほどに五臓六部が張り裂け
無念なこの胸を なだめるすべも知らぬ

だが卒業生たちよ
悲しみの涙は決して流さないでおくれ
君たちも 見たではないか
どれだけ多くの良心が私たちの傍にいるかのを

ウリハッキョを建てて下さった1世たち
ウリハッキョを守ってきた2世、3世たち!

朝鮮学校の問題は私たち自身の問題だと
共に街頭に立ってくれた善良な日本の人たち!

海の向こうから
頑張れ 私たちは共にいると
いつも支えてくれた我らの兄弟たち!

愛しい卒業生たちよ
いまだ 刃のような風はふぶき
前途をふさぎ 猛威をふるっても
麗らかな春の日は必ずやってくる

その日を信じ もう一度駆け抜けよう
私たち自身の力で早めよう その日を

卒業生たちよ
愛しい卒業生たちよ
胸を張って巣立てよ
洋々たる未来は君たちのものだ!





「この坂道を上れば」
    


 
この坂道を上れば
希望が見えると信じ

雨の日も
風の日も

カンカン照りの日も
警報が鳴り響いた日も

毎週 向かった 府庁前に
当然な学びの権利を取り戻すため

息を切らせ ハァハァ言いながら
老体に鞭打ち 自転車を走らせた
 
この坂道を上りきれば
未来が開けると信じ

1,2 1,2 心に声掛けながら
一生懸命上った ペダルを踏み続けた

道のりは遠い
上っても 上っても

終点が見えない
でも上り続けなければ

希望を捨てることはできない
未来を閉ざすことはできない

大勢の仲間たちの声が聴こえる
早くおいでと呼んでくれる

その声に励まされ その声を信じ
今日も果てしない坂道を上る

コメント (2)
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