ホルモン屋徒然草~珍しホルブロだ

新米ホルモン屋の親爺の日々。ホルモンのこと、店の出来事、周辺の自然や話題。

ムスカリに想ふ

2015-04-15 11:45:01 | 自然、読書、仕事、そして生きている






自宅の庭(または雑草畑)は春になると急に賑やかになる。
(または「春だけ」賑やかな彩りに包まれる)

春の一番花、二番花と咲く順番に毎年狂いはないが、北東北の春は一気に来るので、ここ数年の単身赴任、週に一度きりしか帰らない身には、この「短い春の花たち」を見逃さないよう、雑草畑に目を凝らすことになる。

そして、一昨日の朝、その雑草の中にムスカリの群れをいく集団か見つけた。
この青い小さな鈴(ベル)の塔を見ると、ああホントに春なんだな、あったかいんだから~と心も暖かくなる。
そんな、ワタクシ的、春告げ草である。

このムスカリに出会ったのは、何年か前の「お仕事」での春のロケハン。
その年の、あるスーパーとのタイアップ企画の旅行を沿岸の高田を中心に繰り広げようという企画の下見であった。

まだ震災前。
広田漁港、海と貝のミュージアム、松原海岸、酔仙酒造(案内していただいた当時の総務課長はあの震災でお亡くなりになったと聞いた)、最後に箱根山にある気仙大工の「杉の家」を訪れた。

その駐車場と気仙大工の家の境に、広田湾を見下ろすようにこの青紫の一団が日向ぼっこをしていて、ああ沿岸は暖かいんだなと心なごませた。
このムスカリが内陸でも見かけるようになった(或いは前からあってワタシが気がついた)のは最近で、ワタシも近くの農協の園芸店で買い求め庭に植えたのだ。
幸い粘土質の我が雑草園にもあったようで、ここ数年はあちこちに繁殖し、まさに春を告げる花となっている。

しかしあの震災後はどうしても花の青と広田湾の青が重なり、素直に春を喜べないのも事実ではある。
一気に咲き誇り、そして知らぬ間に散る春の花たちと、きちんと対峙しようと週に一度の朝の短く慌ただしい時間、玄関と自家用軽ワゴン車のドアを開ける間の時間、少し立ち尽くして雑草園をくまなく見るのだ。

ムスカリに想ふ

2015-04-15 11:45:01 | 自然、読書、仕事、そして生きている






自宅の庭(または雑草畑)は春になると急に賑やかになる。
(または「春だけ」賑やかな彩りに包まれる)

春の一番花、二番花と咲く順番に毎年狂いはないが、北東北の春は一気に来るので、ここ数年の単身赴任、週に一度きりしか帰らない身には、この「短い春の花たち」を見逃さないよう、雑草畑に目を凝らすことになる。

そして、一昨日の朝、その雑草の中にムスカリの群れをいく集団か見つけた。
この青い小さな鈴(ベル)の塔を見ると、ああホントに春なんだな、あったかいんだから~と心も暖かくなる。
そんな、ワタクシ的、春告げ草である。

このムスカリに出会ったのは、何年か前の「お仕事」での春のロケハン。
その年の、あるスーパーとのタイアップ企画の旅行を沿岸の高田を中心に繰り広げようという企画の下見であった。

まだ震災前。
広田漁港、海と貝のミュージアム、松原海岸、酔仙酒造(案内していただいた当時の総務課長はあの震災でお亡くなりになったと聞いた)、最後に箱根山にある気仙大工の「杉の家」を訪れた。

その駐車場と気仙大工の家の境に、広田湾を見下ろすようにこの青紫の一団が日向ぼっこをしていて、ああ沿岸は暖かいんだなと心なごませた。
このムスカリが内陸でも見かけるようになった(或いは前からあってワタシが気がついた)のは最近で、ワタシも近くの農協の園芸店で買い求め庭に植えたのだ。
幸い粘土質の我が雑草園にもあったようで、ここ数年はあちこちに繁殖し、まさに春を告げる花となっている。

しかしあの震災後はどうしても花の青と広田湾の青が重なり、素直に春を喜べないのも事実ではある。
一気に咲き誇り、そして知らぬ間に散る春の花たちと、きちんと対峙しようと週に一度の朝の短く慌ただしい時間、玄関と自家用軽ワゴン車のドアを開ける間の時間、少し立ち尽くして雑草園をくまなく見るのだ。