ホルモン屋徒然草~珍しホルブロだ

新米ホルモン屋の親爺の日々。ホルモンのこと、店の出来事、周辺の自然や話題。

黒豚のコブクロ

2013-12-05 08:54:31 | ホルモン・肉
毎週火曜日夕方に黒豚の内臓が入る。
早ければその日の夜の部、通常は深夜処理して翌日から提供している。

黒豚は肉もうまいが、内臓も負けず劣らずうまい。
常連さん方が水曜日に集中するのも肯ける。

シロモツは脂が充分ついてオイシイ。
確か記憶では(あくまで不確かな記憶)黒豚の出荷は通常のもの(6ヶ月標準)より少し大きくなってからだと思うので、体も成長しているだろうし、エサや育て方(これも不確かな記憶だと、この生産者は野飼いもして健康に育てているはずだ)も違う。
腸も元気だが脂もしっかりついて、下処理していると特に大腸は脂の融点が低く、手にしっとりとまつわりついてくる。
水洗いしていながら、おいしそうだねとつぶやいている訳である。

小腸はしっかりしっとり、大腸は脂が花のように舞い、圧巻の直腸は、先ずは大きい。
一般豚の倍はあろうか。
そして厚みもあり、脂もしっかりして、うん、アバンギャルドな直腸なのだ。

内臓は一頭セットで仕入れているので、この直腸には一般豚にはついていない「オマケ」がついている。
雄の場合は数㎝のしこしこしたもの。
なんだろうか、不勉強なワタシにはわからないが、先週、常連二氏と試食したところ、なかなかのイツモツだ!?

そして一昨日入ったのは雌。
直腸の出口で生殖器とつながっている。



二つに分かれ、ふにゃふにゃしているのは子豚らしいコブクロ(子宮)だ。
その一つになった先端は、、、
まぁ、そういうことだ。
開いて少し刻みを入れて焼くと、なかなかの食感である。



お掃除をするとこんな感じ。

おくの細いのがコブクロ。
手前が出口の臓器である。

毎週一頭、週によって雄がくるか雌がくるかはわからない。
その貴重なコブクロ。
「黒豚内臓セット」をご注文の一名様にお分けします。

今週、先週と来ていただいた地元公立大の畜産専攻の方なんかいかがでしょうか。
食べるのも勉強!?

いやいや、ホルモン好きのアナタもいかがでしょう。

ワタシも横で少しご相伴にあずかりたいと存じます!!


それでは。

PS:今日からランチメニューの一部変更です。ランチは11時半から14時まで。日曜日・定休日以外は営業です。11月は土曜日をお休みにしていましたが、12月から土曜日もランチ営業します。