私的CD評
オリジナル楽器によるルネサンス、バロックから古典派、ロマン派の作品のCDを紹介。国内外、新旧を問わず、独自の判断による。
 



音楽において変奏と言う技法は、その発生から間もなく生まれたものと思われ、民衆の舞曲などにおいても多く見られるものである。1535年に出版されたシルベストロ・ガナッシの「フォンタガーラ」も、リコーダーの奏法と変奏、特にこの場合は音価を細分化して装飾的に奏する変奏法の教本である。従って変奏曲という形式もこの時期には存在していたと考えて良いであろう。今回紹介するCDは、16世紀終わりから17世紀前半にかけて作曲された、ハンス・レオ・ハスラーとザームエル・シャイトの変奏曲という、後の時代の変奏曲を先取りした2曲を収録している。 . . . 本文を読む

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