10月3日(水)
山の天気は、この日は1日中
”A”の予報となっていました。
7月23日の立山雄山登頂以来、今年2度目の立山へ行くことにしました。
紅葉のシーズンを待っていたのです。
立山アルペンルートのホームページで確認すると、
紅葉は見ごろになってきているとのことでした。
朝4:30自宅を車で出発。5:30過ぎにケーブルカーの立山駅に到着。
まだ薄暗い中、すでに20人余りの人たちが、チケット売り場に並んでいました。
6:30にチケットの販売が始まり、私達は7:00始発のケーブルカーに乗車し美女平へ。
美女平からは高原バスに乗り換え、立山室堂には8:10に到着。
室堂ターミナルから外に出ると、肌寒ささえ感じる凛とした空気の中、
真っ青な空と、秋色に変わった立山の姿が目に飛び込んできました。
あまりの美しさに感動!。言葉も出ません!
今回は、雄山頂上へは登らず、みくりが池から、雷鳥沢キャンプ場まで行き、
新室堂乗越までのルートを、トレッキングすることにしました。
トレッキングルート
室堂ターミナル付近は、一面の草紅葉で、イワイチョウの黄色は終わり、
全体にチングルマの赤や茶色に染まっていました。
室堂ターミナル付近の紅葉と立山
みくりが池は、午前中は太陽の方向により、池に写る立山雄山の姿は
見えないが、水面にキラキラ光る水が、まるで星のようでした。
みくりが池
みくりが池温泉から、雷鳥沢に向かって、きれいな石畳の道が延々とつづいています。
雷鳥沢に続く石畳の登山道
地獄谷が噴煙を上げている様子をエンマ台で眺め、赤く見える血の池と
リンドウ池を眺めて、雷鳥荘前まで約30分で到着。
地獄谷
血の池地獄==火口跡が池になったと言われ、鉄分を含んで赤色を
しているので、血の池の名が付いた
目前の山々の赤や黄色に染まった姿を眺め楽しみながら、ゆっくり進んできました。
今まで一度も通ったことのないコースなので、わくわくしました。
さらに石段の道を下りながら進んで雷鳥沢キャンプ場9:20に到着。
キャンプ場の紅葉と色とりどりのテント
チングルマ
ナナカマドや、チングルマの鮮やかな赤い色、ハイマツの緑色と、
色とりどりのテントが並ぶキャンプ場、大きく迫る山々の紅葉、
まさに紅葉真っ盛りで最高の眺めでした。
小休憩後、称名川に架けられた木の橋を渡り木道のお花畑を歩き
新室堂乗越へ、ところが新室堂乗越との標識もなく、
大日岳と剣御前小屋への分岐点が乗越なのだろうと勝手に判断し、
少し進んだところで早めの昼食としました。
清流にかかる木の橋
蛇駕篭のような橋脚
称名川と紅葉
新室堂乗越へと木道が続く
コントラストが美しいナナカマドと青空
一面の草紅葉
眼前には、立山、真砂岳、別山等々と雷鳥沢の雄大な景色が
広がっていました。
右の方の小さな白い建物あたりが剣御前小屋
昼食後、剣御前小屋方向へ少し進んでみると、小さなケルンが積まれた場所に出た。
そして、ようやく剣岳の頂上と険しい岩稜を眺めることができました。
中央が剣岳頂上
ズームで見る剣岳
剣岳にはとても登ることはできない私ですが、剣御前小屋に宿泊して
たっぷり剣岳を眺めるのが夢!無理かな?
しばらく休憩後、再び同じ道を雷鳥沢へと下っていきました。
木道付近の紅葉も、心なしか一段と濃くなっているように見えました。
秋の小さなお花が少し目につきました。
クロマメノキに小さな実が付いています
オヤマリンドウも少し残っていました
キャンプ場を抜け、あの長い石段の道を上がっていかなければなりません。
一段一段、ゆっくりと時間をかけて登ること1時間半、みくりが池に到着。
途中、地獄谷から激しく上がる噴煙で目やのどが痛くなることもありました。
火山ガス情報ステーションも設けられていて、危険度を知らす装置も設置されています。
登るとき見られなかったみくりが池の逆さ雄山が、
細かなさざ波がたつブルーの池に写ってとても幻想的です。
室堂平に戻り、もう一度雄大な景色を目に焼き付け
16:10の高原バスで、室堂を後にしました。
バスの中からも、もう一度剣岳の美しい姿を見ることができました。
バスに揺られながら、今日一日、最高のお天気と鮮やかな立山の紅葉を、
心ゆくまで楽しむことができた幸せを、かみしめていました。