10月6日、山の紅葉を楽しみたくて、「
乗鞍岳(標高3026m)」に登ってきました。
山の天気予報も”A"(登山に適したお天気)となっているので、雨の心配はなさそう!
しかし、気温は12月並で、相当寒そうです。
あさ6:00車で出発、国道41号から国道471号を走り、平湯まで行きました。
乗鞍岳へは、平湯から出る乗鞍スカイラインのシャトルバスで行かなければならないのです。
平湯バスセンターへ到着すると、乗鞍へは「ほうのき平」駐車場に車を停めて
乗鞍までのシャトルバスで行くようにと言われ、「ほうのき平」へ行きました。
「ほうのき平」スキー場ゲレンデでは、ちょうど「コスモスウォッチング」が
開催されているようですが、コスモスはまだほとんど咲いていませんでした。
ほうのき平発8:20のバスで、乗鞍頂上畳平(標高2702m)まで
約50分でバスで登ります。
バスの窓から紅葉を楽しむつもりだったが、ときどき晴れる霧の間から、
深い緑の中に、黄色の木々が見えるだけで、
赤いナナカマドの紅葉は終わってしまったのか?見ることができませんでした。
畳平に近づくにつれて、青空が見えてきて、窓からは一瞬だけ北アルプスの
槍ヶ岳、穂高岳を見ることができました。
畳平には、9:30到着。晴れていました。
真っ青な空が広がる乗鞍の山々を目の前にして、来てよかったと思いました。
なぜなら、この夏立山や唐松岳などに登ったが、すっきりと晴れた日が無かったからです。
ここ畳平までは、これまで何回か来ているが、登山をするのは初めてです。
畳平から乗鞍岳剣ヶ峰への登山ルートで登ります。
畳平から剣ヶ峰へ向かう道の横に「鶴ケ池」が青い水を湛えています。
作業用車道の砂利道を進みます。
しばらく行くと、不消ケ池(キエズガイケ)が見えてきました。
名前の通り夏の遅くまで雪渓が湖面を覆っている池ですが、秋には、雪渓も消えて、
エメラルドグリーンの湖面には魔利支天岳の姿とコロナ観測所が映っていました。
魔利支天岳の山頂に見えるのは、自然科学研究機構乗鞍観測所(コロナ観測所)です。
ここまで来ると、剣ヶ峰(標高3026m)、蚕玉岳(標高2979m)、朝日岳(標高2975m)
の3つのピークが連なる乗鞍岳主峰が姿を現しました。
足元の眺めも開け、裾野をハイマツの緑が鮮やかに広がります。
また、蛇行する乗鞍スカイラインを走るバスの姿が、目に入ってきます。
ハイマツの緑の中に、赤く色づいたチングルマが見えました。
チングルマは、草ではなく低木なのです。
やがて肩の小屋に到着。シーズンオフのため、すでに閉鎖されていました。
肩の小屋から右の道をゆくと、この日ノーベル物理学賞で話題となった
「東大宇宙線研究所」の関連施設「東大宇宙線観測所」へと続いています。
「肩の小屋」から乗鞍岳主峰へ取り掛かります。
登山道は今までの平坦な砂利道から、火山灰と溶岩交じりの急斜面になりました。
蚕玉岳(コダマダケ)と朝日岳の鞍部までは、登りっぱなしなので、結構きつく感じました。
鞍部からは、権現池が青い湖面を見せていました。
この池は御嶽山の二の池に次いで、日本第二位の標高を誇る高山湖です。
振り返ると肩の小屋が小さく見え、コロナ観測所の白いドームが見えます。
畳平で見た青空はいつの間にか無くなり、雲が次々と湧き出すあいにくのお天気に
なっていました。
風も冷たく、気温は3℃ぐらいのようです。
蚕玉岳(標高2979m)の山頂を通り、剣ヶ峰までの急な登りが続きますが
しばらくのうちに頂上小屋に到着。
その前を通るとあっけなく剣ヶ峰山頂(標高3026m)に到着しました。
頂上三角点
畳平をでて、約90分11:30に到着でした。
山頂には「乗鞍本宮」と「朝日大権現」が背中合わせに建っています。
晴れていれば、御嶽山や中央・南アルプス、富士山、八ケ岳、北アルプスの峰々の大展望が
楽しめるのですが、生憎一面の雲で、眺められませんでした。
頂上付近で、昼食のおにぎりを食べてはいたものの、寒くて寒くて、早々に下山を始めました。
登ってきた道と同じ道を下り、バスターミナルへと戻りました。
下山の所要時間は、約80分でした。
バスターミナルの裏側を降りると、遊歩道のあるお花畑になっています。
しかし、この時期お花はすべて終わっていて、枯れた草だけが見えていました。
畳平バスターミナル内で、ホットココアを飲みようやく体も温まりました。
13:50発のバスに乗り込んでからは、いつの間にか眠りこけていました。
「ほうのき平」には、14:30に到着。
奥飛騨温泉郷「ひらゆの森」に立ち寄り温泉に浸かり、ゆっくり休んだ後、
家路の途につきました。