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白隠さんは小さい頃に地獄が恐くて恐くて泣きに泣いて過ごしたらしい。そこが出発点だったらしい。白隠禅師は地獄を仏教の出発点にしたのだろう。
仏道修行をされた結果で、「地獄もよいところ」の結論を得られたのであろう。そこまで行き着くのにいったいいくつの地獄を巡って行かねばならなかったのだろうか。地獄を逃げずに向かい合って過ごされたからだろう。
「おれはまっすぐに極楽に上がる」「地獄か、ふん、あそこは悪人どもの行くつくところ」ですまされなかったのである。地獄に落ちるたびに、衆生救済の慈悲の思いが強まっていったのである。
あなたちは極楽へどうぞ。わたしは地獄にてあなたがたを見上げております。これも利他である。
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