吹いて来る風が寒い。さすがに12月。恐れ入る。風の来ないところへ回ってひなたぼこをする。冬日は淡い。
あたたまる術(すべ)はないか。外が寒いとしても、内まで寒がることはあるまい。肉体が寒がってもこころまでが寒がることでもあるまい。
この方がしばらくわたしの妻となっておられる。この人は元は天界天部の方であった。わたしを支えるためにそこを離れて下りて来られたのだった。愚者のわたし、脆弱なわたし、煩悩惑溺のわたしを、まもらんとして。そんな眼でこの人を見ていた。わずかにあたたまった。
妻は畑に出ている。孫たちに冬野菜を箱詰めにして送ろうとして、風の中に居る。様々な種類の野菜を摘んで来て、それを外付けの水道の蛇口で洗っている。洗った物を平たい籠に列べて干している。日は射しているが、風が冷たそうな。
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