風は止まっている。村里は静かだ。

わたしは傲慢だから、傲慢だけで終わってしまうだろうなあ。

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傲慢にわたしの全人生を差し上げてきた、ってことになるんだろうなあ。

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それではつまんないだろうなあ。総決算のときが近付いて来ているけれど、傲慢１００％だけでは、差し引きがいかにもいかにも軽すぎるだろうなあ。

・・・と、最後の最期まで傲慢が人生勘定の計算をしているよ。

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庭には黄色の透かし百合が咲いた。空にシジュガラが鳴いている。風は止まっている。村里は静かだ。