午前中は家内と二人で墓掃除に行った。墓の周囲の草取りをした。1時間ほどで終了した。
昨日までの雨は止んでいる。日本晴れだ。冬にしては気温も高い。
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我らが一族の墓はお寺の境内にはない。の一カ所に共同墓地が設けられている。我が集落はかって城下町だったから、そこに住む住人たちが修羅区全体が利用できる墓地を造ったようだ。
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父の遺骨が納めてある墓だ。母の遺骨が納めてある墓だ。父の父や父の母の遺骨も、ご先祖さま方の遺骨も此処に納めてある。
お花は造花を飾っている。墓掃除が終わってから、線香と蝋燭を供えた。浄土真宗の経典の「重誓偈」を唱えた。
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わたしも妻も死んだら此処に遺骨を納めることになる。子孫が我我に続いてくれるだろうか。お墓の掃除に来てくれるだろうか。こころもとない。
この頃から家内と話し合っている。墓じまいをして、お寺の境内に立つ納骨堂にお願いをしてはどうだろうかと。まだ実行に移していない。
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墓は遺骨の埋葬場所だ。
「わたしはお墓の中には居ません」という歌が流行したことがあった。わたしもその説に賛成だ。死んだらずっと冷たく暗い墓の中に居なければならない、ということになりたくはない。
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ここで、「夕食ですよ」の呼び声が聞こえてきた。結論は出せない。またにしよう。