夏日がギンギラギン。ズッキーニの大きな葉っぱが、直接素手で太陽を抱いて焼け焦げている。
植物は、ここらへんをどう調整するのだろう?
大きな葉っぱを小さくするとか、下を向くとか、氷枕を付けて冷やすとか、何か対応できないだろうか?
夏場はこれから本格化する。
人間のわたしは、陰のある家の中。
夏日がギンギラギン。ズッキーニの大きな葉っぱが、直接素手で太陽を抱いて焼け焦げている。
植物は、ここらへんをどう調整するのだろう?
大きな葉っぱを小さくするとか、下を向くとか、氷枕を付けて冷やすとか、何か対応できないだろうか?
夏場はこれから本格化する。
人間のわたしは、陰のある家の中。
1
わたしは光の国に行くんだと思います。
2
此処も光の国です。
3
だから光の国からまた次の光の国に行くのだと思います。
4
光の国は光があるので明るいのです。
5
明るいから、わたしが暗い目をしていても見えているのです。
6
わたしがどんなに暗い目をしていてもいいようにしてあります。
7
一目で安心が出来るようにしてあります。
8
それをいいことにして、わたしは鬱ぎ込んでいることがあります。
9
失望をしていることもあります。
10
でも此処は光の国です。
11
そういうあらゆる包含物を包み込んでいていい国になっています。
12
侘び助の葉っぱは油色をしてしっとり光に潤っています。
13
わたしはこの木の下に来て静かに見上げているところです。
14
午前10時を少し回っている時刻です。
15
わたしはこの後、しばらくして、間違いなく光の国に行くんだと思います。
16
目も眩むような明るい明るい光の国に行くのだと思います。
1
どのように見てもいい。制限はない。
美しく美しく見ていい。
2
そういう意図を抱いて見れば、限りなく美しくなって行く。
3
嬉しく嬉しく見ていていい。
そういう眼になって見ていると、嬉しさは尽きなくなる。
4
こころが世界を造っているのだ。
わたしは此処へ来て遊んでいるのだ。
大空へ来て白雲になって戯れているのだ。
わたしは華厳界の王。毘盧遮那仏。その化身仏。
5
そうでなかったら、此処へは生まれて来ていない。
6
わたしは華厳界の王者として今日のいちにちを過ごすことにする。
7
庭に来て、雀たちもそうしている。芍薬もそうしている。南から吹き渡ってくる夏風もそうしている。衒いもないが奢りもない。
5
光は平等である。一斉である。無条件である。差別をしない。すべての存在に降り注いで来る。悉くすべてを輝かして来る。
6
光の中に輝いているわたしの価値を、わたしは評価できていない。<なあんだ、つまらない>くらいにしか受け止めていない。わたしは正客の中央の座にいるというのに。
7
仏陀の誓願はまさに此処でいま成就しているのだ。わたしを金色の光の中に置こうという誓願は正しく成就しているのだ。
8
ゴテチャが庭に昨日咲いた。初咲きだった。赤い花に赤い光が生まれている。大山蓮華の花は小降り。白い花に白い光が弾けている。
1
悉皆金色。しっかいこんじき。「この世のものは悉(ことごと)く皆、金色(こんじき)の色に輝いている」。
2
そうしようと誓願した仏陀の仏眼には、この世の一切はそう見えているが、我々凡夫の眼、煩悩に曇った眼にはそうは見えていない。
3
わたしが輝かされているとは見えていない。黄金の光に耀いている我が身を実感できていない。
4
五月の陽光が燦々と地上に降り注いで来ている。わたしのこころを輝かそうとして、きらきら照り輝いているというのに。