<おでいげ>においでおいで

たのしくおしゃべり。そう、おしゃべりは楽しいよ。

「祇園精舎」の作品が忘れられない

2017年11月19日 20時45分56秒 | Weblog

平山郁夫の手になる「祇園精舎」の作品が忘れられない。安来市足立美術館新館で見た。忘れられない。お釈迦様が衆生に説法をされている。後ろに十大弟子が控えている。お釈迦様も十大弟子も聞き入る衆生もシルエットのように、墨絵のように暗く静かでおごそかである。まわりは菩提樹の青々とした明るさ。お釈迦様はここ祇園精舎で浄土の教えである阿弥陀経を説かれた。

わたしも50才の時にここ祇園精舎を訪ねたことがあった。土台をなした赤レンガのみが残っていた。広大であった。平家物語の冒頭にはこの祇園精舎が登場してくる。「祇園精舎の鐘の色」とあるが。鐘はなかったらしい。

忘れられないのは何故か。今現在にもお釈迦様は説かれているからである。過去の一点の時だけではなく、今現在説法をされているからである。だから、そこにはわたしもいるからである。わたしもそこにいて説法を聞いているからである。

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尾道はなるほど海が匂うところ

2017年11月19日 17時54分57秒 | Weblog

中国山脈を横断して福山市に下りてきた。それから尾道に入ってきた。海に沿った細長い街である。海辺のホテルに宿をとった。千光寺山ロープウェイに乗って展望台に上り、眺望を楽しんだ。瀬戸内海の島々、果ては遠く四国の山々までが見えた。海風に帽子を吹き飛ばされるところだった。それから文学の小径の山道を下りてきた。志賀直哉、林芙美子、中村憲吉ら、ここに所縁の深い数多の文人たちの文学碑が小径のここそこに建てられていた。真言宗の寺千光寺に参詣した。その後、坂道を辿り辿りして志賀直哉の旧居を訪ねた。旧居の縁側に腰を掛けて、文人の在りし日を偲んだ。

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おお、怖かった 山道は雪道だった

2017年11月19日 11時26分34秒 | Weblog

米子市から庄原市に抜ける一般道、中国山脈越えの山道を走った。細い山道に入り込んだ。クネクネクネクネ曲がる。山は銀世界。気温は0℃。峠坂の道路は冠雪していた。長い間、車が全く通らない。吹雪の時間だけがしんしん降り積もる。ナビは何処へ迷ったのだろう。よほどよほど引き返そうかと思った。食糧は持っていないのに、このまま雪山に閉じ込められるかと思った。大の男が恐れた。おお、怖かった。じわりじわり進んだ。越えた。東城市の町に出た。やっとコンビニの店が見つかった。我慢していたトイレに駆け込んだ。一人運転はこんなことがあるとビビる。

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喜ぶ者は皆美しい 自然の造形も人も

2017年11月19日 05時56分02秒 | Weblog

北大路魯山人の展覧会場に額が飾ってあった。あざやかな「喜者皆美」の墨痕があった。その通りに読んでみた。喜ぶ者は皆美しい、と。喜ぶ者とは彼の手の中の器なのだろうか。美しく作られた器が大声を出しているのかもしれない。魯山人と器とがきゃぁきゃぁ喜び踊り出している図を想起する。或いは彼の造形した器を手にとって眺めている人なのだろうか。愛する女の人だろうか。家族の者だろうか。

自然そのものなのだろうか。天も地も、空も海も山も、偉大な芸術家の彼の目にはそう見えているのだろう。すべてが喜んでいると。万物が喜びの表情を浮かべて生きているのだと。

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米子は寒い 瀬戸内海側に移動しよう

2017年11月19日 05時31分42秒 | Weblog

朝になっている。ビジネスホテルの10階の小さな部屋。小窓から、寒そうな街の灯りがチラチラ見える。城崎温泉を目指していたが、まだまだ随分の距離だ。諦めることにする。行った分は帰ってこなければならない。行きと同じくまた数日を要してしまう。走行距離も相当なものになっている。と、弱音が出る。なにしろ、ご老体なのである。若い者とは違う。着替えも尽きてきた。

今日は三朝温泉に立ち寄ってから南下するコースを選ぼう。瀬戸内海側の尾道市辺りで一泊してもいい。途中中国山脈越えがある。山道山道だろう。高速道路がどこまで整備されているか。スピードは出さずゆっくりゆっくり慎重に走ろう。山肌を埋めるように左右に紅葉が映えているだろう。休憩時間をたっぷりとりながら進もう。

雨が降ってなければ、何処かでサイクリングもしたい。

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