NHK朝のラジオで児童虐待が急速に増加傾向を辿っているという報告と専門家(社会学の大学教授)による解説が放送されていました。50年前(? ここがはっきり聞こえて来ませんでした)の100倍に達しているという報告でした。夫婦間の家庭内暴力の問題もこれに関わっているようです。本来両親から溺愛されるべきはずの子供が日常で暴力による虐待を受けている日本の現代社会。愛し合うべきはずの夫婦が暴力によって蔑視されている日本の現代社会。弱者であって無抵抗の子供や配偶者の悲鳴が聞こえてきそうです。暴力による愛の否定は憎しみを生むだけです。否定は否定しか生みません。専門家は中国古代の思想家孟子の格言である「恒産なくして恒心なし」を取り上げていました。すなわち現代の若者(子育て世代)の貧困がこの社会問題を引き起こしている原因の一つではないかと解説していました。安定した生活が営まれ得てこそ道徳心が育まれうる、という指摘です。貧困世帯がみなそういう状況になっているのではないにしても、この「愛情によって結びついている家庭」の崩壊傾向は進んでいるようです。「正規の労働によって安定した生活が保障される」という国家の政策が後回りしている現状があります。非正規労働者の増加、生活保障の切り捨て、これは憂うべき問題です。最も働くべきはずの若者層が、働いても働いても家庭の経済的財政的安定が得られないのでは、もはや日本は経済大国を誇ることはできないでしょう。赤信号が灯っています。もう久しい間灯っています。現代日本では、若者の多くは正規に労働することもできず、貧しく、相手を幸せにする結婚すらできないのです。子育てはなお難しくなっているでしょう。若者が子供を産んでこれを大きく育てて行くことが保障される、これは社会の当然の義務と責任です。これを保障するのが社会や国家の政策です。この当然が破壊されています。われらお年寄りはそういう現代日本の窮状が心配で心配でなりません。
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