鹿子ユリはまだ咲いていない。透かし百合だけははやばや一輪二輪咲いている。それからテッポウユリがもう一週間のうちには咲き出してきそうだ。
テッポウユリや鹿の子ユリの生長点が虫に喰われているので、殺虫剤を噴霧器で吹きかけるのだが、このテントウムシほどの大きさの黒い虫は体の外側に甲冑をつける。堅い甲冑ではなく、粘液性である。これで身を守ってしまうから不死身だ。新芽や花芽が次々に犠牲になっていく。地にはオルトランを撒いているいるのだが効き目がない。
撫子がきれいだ。咲き誇っている。セキチクもかすみ草もツリガネソウも後を追う。みんなきれいな娘さんだ。あでやかな着物がよく似合う。嫋やかそうに見えているが、まるで虫が付かない。寄りついていくのはさぶろうという虫くらいである。もったいない。