食道楽は国境をこえて。

フランス・パリでの生活
おいしいものと、楽しいことに囲まれて…

Reims ランス観光 3

2014年05月11日 | フランス国内旅行
しっかり腹ごしらえをして

向かったのは、





Pommery シャンパンメゾンの最大手のひとつ、ポメリーさん

ポメリーさんのカーヴ見学




エリザベス王朝様式の、素敵な建物

ここで、ポメリーのシャンパンが造られている




ちなみに、

シャンパンの大手メーカーといえば、

ドン・ペリニョンで有名な、Moet & Chandon モエ・エ・シャンドンさん、

黄色いラベルでお馴染みの、Veuve Cliquot Ponsardinさん、

そして、

この、

ポメリーさん、かな?



ポメリーさんは、現代スタイルの辛口シャンパンを作り出したメゾン

それまで、シャンパンって、甘口だったんですって

そして、デザートワインの1つとして飲まれていた




それを、旦那様を亡くして、メゾンの責任者となったポメリー夫人が、イギリス人の辛口嗜好に合わせて、改良した所、これが大ヒット

そのおかげで(いえいえ、作り手さんのたゆまぬ努力で)、

これだけ大きなメーカーに成長して、ローマ時代からあるシャンパンカーヴを守り続けている。




チケットを買って(こちらも、試飲するシャンパンによって、いくつかの種類がある)、広々とした待合室(?)に入る。

と、



大きな樽

ただの飾りじゃなくて、実際に、アメリカまで

これでお酒を運んだそう



ポメリーさんのカーヴ見学は、映像とかは無く、案内のお姉さんと、カーブをテクテクと歩く。




これ、ホンの40年くらい前まで使われていた、シャンパンを移動させる為の物。



シャンパンになる前の瓶は、



こんな状態で保存されている。


理由は、



瓶の中、口の部分に溜まった、“ほこり”のような物、オリっていうんだけれど。

これを、口の部分にためる為。

しっかりと、たまった所で、この不純物を取り除く。

普通のワインでは、これ、瓶の中に入ったまま。

でも、シャンパンには不適切。




ポメリーさんのカーブは、



壁に彫られた彫刻がいくつか

色が付いているようなのは、カビ。

シャンパンカーブは、湿度と、温度管理が大切。

だから、カビとの共存。





これは、ちょうど修復が終ったばかりの壁画。

新品みたい





とある壁画の拡大写真。

この人たちが持っているグラスが、昔のシャンパングラス。

底の方が大きくなっているのは、そこに、さっき書いた、“オリ”を落とす為。

今は、オリを除去する方法があるけれど。

昔はそんなの無かったワケで。

その時代ごとに、人はおいしさを追求していた証






暗い写真で申し訳ない

ここは、古いシャンパンたちが眠るお部屋。








もはや、展示品

とはいえ、時々、コレクターさんなんかが購入する事もあるそうで

お値段は…、

聞かない方が、良いね



そして、



このシャンパン

なんと、170年前の沈没船から引き上げられたシャンパン

2、3年前、そんなものが発見されたって聞いたような気がするけれど。

まさか、自分の目で見ることが出来るなんて




案内して下さったお姉さん、スーさんと私的に、大当たり

いろんなお話を聞くことが出来た。

って、この時期、シャンパーニュ地方の観光はオフシーズンな事もあって、お姉さんと、スーさんと私だけで見学。

お姉さん、貸しきり状態



最後は、試飲

今回、スーさんと私は、別なランクのチケットを購入




もちろん、最上級キュヴェ、プレステージシャンパーニュ“キュヴェ・ルイーズ”は、外せない


そして、スーさんが試してみたかったという、



甘口シャンパンと、ミレジメシャンパン。

甘口シャンパンってね、砂糖を添加しているそうで。

思ったより、おいしいものではなかった

ま、経験は大切



もちろん、“大手だからおいしい”っていう事はない

私の好きなシャンパンのメゾンさん達は、どちらかというと、小規模な所が多い?

そのボトルの格にもよるし。

でも、限りある時間の中で、カーブ見学をしようと思ったら、まずは、大手さんがおススメ

そして、その後に、気になるメゾンにうかがうのが、良いかもしれない



本当は、この後、テタンジュさんとか、翌日、某メゾンさんにうかがおうと思っていたんだけれど。

スーさんの体調により、已む無く断念

ま、次回のお楽しみ、という事で