のすたる爺や

文明の果てなる地からのメッセージ

技術者

2010年03月30日 | 日記・エッセイ・コラム

 某自動車メーカーの工場でエンジニアをしていた親戚は、定年退職後ベトナムの企業から手腕を買われ、一年の半分を向こうの工場で活躍しています。中国の企業などからも良い条件で誘いがあるようですが、とりあえず今はベトナムが気に入ったようで、行ったり来たりしています。

 大手企業ですから、悠々自適の引退生活のはずですが、「活躍の場が欲しい」というベテランのニーズと技術が欲しいという新興国のニーズが微妙に絡み合って、結果的に頭脳流出のような事態になっていると思います。

 私の知り合いに溶接のエキスパートがいますが、昨年から中国の工場に技術指導に行っています。地方から身を立てようと出てくる若者が多く、「できるできないは別にして、あれだけ真剣に食いついてくると手応えがあって冥利に尽きるな。」と語っていました。今できるできないより、やろうとする姿勢の有無が今後の明暗を分けるだろうとのこと。

 その後、面白い話題になりました。ある日、忽然と姿を消す日本人技術者がいるようで、「北に拉致されてるんじゃなかろうか?」と話がとんでもない方向に進みました。あの国にすれば産業より軍事優先ですからミサイルや原爆に使えそうな技術を持つ人が欲しいのもうなずけますが、もし本当なら、この先第二の拉致事件として騒がれそうな話です。

 今月に入って、この知り合いが行きつけの日本料理の居酒屋で度々顔を合わせていた製薬会社の技術者が姿を見せなくなったそうで、日本に戻るようなことは言っていなかったので、どこか別の会社にヘッドハンティングされたか、連れ去られたか?なんて話題になっているそうです。

 ちょっとマニアックなエンジニアなら、人体実験やり放題ですから新薬開発などもってこいの土地柄。日本語の達者な美女でも助手につけられて、口車に乗って連れて行かれるのが北朝鮮?ありそうな話です。

 この場合当人の意思なのか?拉致なのか?判断が難しいですね。

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