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のすたる爺や

文明の果てなる地からのメッセージ

鉄道員(ぽっぽや)

2025年06月03日 | 日記・エッセイ・コラム

 朝から雨。予想よりも降りがひどかったので、今日は仕事を休んで一日寝っ転がって、図書館で借りてきた森林関係の本読んですごす予定でした。

 が、アマゾンプライムビデオで映画「鉄道員(ぽっぽや)」を見てしまった。高倉健主演の1999年の映画ですが、高倉健さんも志村けんさんも奈良岡朋子さんも田中好子さんも鬼籍に入られ、26年って時間を感じちゃいました。比較的最近の映画だとばかり思っていましたが、26年前か。

 小説の方は短編小説なんだけど、よくここまで話を引き延ばせたなぁと脚本にも感心しました。

 富良野あたりでロケが行われていたみたいで、北海道の知人が「富良野付近で高倉健主演の映画撮影している。」と手紙に書いてくれたことがありました。高倉家、北海道、刑務所。のイメージだ先行してしまったのですが、その後、浅田次郎の小説と知り、ああ、それなら読んだことがある!

 この北海道の知人は私と動燃で、炭鉱の町で生まれ育った人ですが、「炭鉱が死んでいく姿しか見ないで育った。」とよく言ってました。物心ついたころから炭鉱が閉山になって人が出ていき、街が廃れていく姿ばかり目にして育ってきた。

 ある意味それはこちらの林業も同じで、かつては駅に材木を運ぶ貨物ターミナルまであった地域なのに、昭和30年代に木材輸入自由化以降、今や製材所さえ何軒も残っていない。伊勢湾台風後の木材需要バブルが最後で、その頃伐採した跡地に植林した木が60年を超えて、行かず後家の姐さんのように煙たがられている。

 産業構造の変化の渦の中にいたわけですが、今になって一歩引いて眺めてそう感じるけど、家中に足突っ込んでいくと置いて朽ちていく姿しか目の当たりにできない。

 映画の中でも志村けん演じる炭鉱夫が出てきますが、国鉄からJRになった鉄道もまた同じ流れに乗っていた。

 これ、ハリウッドでは描けない世界だろうな。「敗れる美」って日本人の感性は独特だな。

 今まで全然気が付かなかったんだけど、広末涼子が出ていたんですね。スキャンダルの汚名が影響しなくてよかった。

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