のすたる爺や

文明の果てなる地からのメッセージ

魂のゆくえ

2016年11月21日 | 日記・エッセイ・コラム

 いよいよ雪が降るのかな?そんな雲行になってきました。

 昨日はコスプレイベントで牛の着ぐるみ着て牛乳配ってましたが、今日は世を忍ぶ仮の姿で「禅をきく会」に行ってきました。うん、人間の幅が広い。

 今までの「禅をきく会」は高崎で開催されていたので駐車場が不便だったのですが、今回初めてこちらの斎場を会場にしたところ、県内各地から紅葉眺めながら大勢来てくれたので会場に入りきらないほど観衆が集まりました。

 今回の「禅をきく会」を主宰した水上の建明寺は保育園も運営しているので、保育園の道具を使ってカピラ城の王子だったブッダが家を出て修行し目覚めるまでを説明してくれました。ものすごくわかりやすい。

 

 椅子に座ってできる座禅などを教わりました。いつもその姿で居眠りしています。

 青森の恐山菩提寺の副住職の南直哉老師が来て公演をしてくれました。著書も多く、以前から存じていたので公演を楽しみにしていましたが、今回は随分砕けて恐山の裏話なども聞くことができました。

 南老師は早稲田出身なので同窓生になりますが、片や壇上で講演、こちらは牛の着ぐるみ着てご当地牛乳配り。この差って何だろう?着ぐるみ着ておならをするととても臭い。高僧と言えどもこの現実を知る人は少ない。

 恐山は私も3回行ってますが、菩提寺が相当中の寺院だったことは行くまで気が付きませんでした。かく言う南老師も自分が恐山に赴任する話が出るまで曹洞宗だったことに気が付かなかったそうです。私は恐山の宿坊に泊まって温泉巡りと言うのか、湯治していたのですが、イタコさんのところは何時間も順番待ちの行列になっていました。

 そのイタコさんも高齢化と後継者不足で現在5人しかいないそうです。なにが困ると言われると、恐山菩提寺がイタコさんのマネージメントしていると勘違いされていることで、問い合わせのほとんどがイタコさんに関することだそうです。簡単に言えばお祭りの神社と山道の出店みたいな関係で、神社に「タコ焼きの店は何処に出る?」と聞かれても答えようがありませんね。

 面白おかしくエッセンスを学べた思いがします。

 昨日、16歳の愛犬が死んでしまった70代の元教師も連れて行ったのですが、なかなか踏ん切りがつかないと言うのか、生老病死のど真ん中に叩きこまれているので愛犬を偲ぶ会を開きました。

 人がなくなればその後にいろいろやらねばならないことがあるので案外忙しいものですが、ペットの場合はただ悲しい。心の置き場が見つかりません。

 利口な犬だったので悪い人にしか噛みつかないと言ってましたが、そこにいた人たちは皆噛まれています。あいさつ代わりに噛みついてくる犬で、私なんか顔合わせるたびに噛みつかれてました。

 「死」に理由はない。「死」という現象があるだけですが、これぞ「無常」。それを納得できないから理由を見つけに恐山に来る。でも見つけるのは無常なんです。そんな話を今日聞いてきたはずですが、愛犬に会いに恐山に行ってイタコさんに呼び出してもらいそうな状態です。

 鴨南蛮そばを御馳走になってきました。鴨だってはるばるシベリアから飛んできて猟師のおっさんに撃たれて鍋に入るとは思っていなかったでしょうが、これも供養です。

 合掌!

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4 コメント

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懲りない人 (プールの人)
2016-11-22 10:42:03
死は生の一部である。
死には意味はなく、もちろん生にも意味はない。
ただ、そこに「ある」のみ。
故に、人は戦い続けます。もがき続けます。

先週、四国に「けちょんけちょん」にされたので
今週も行きます。
今回こそは道後温泉じゃ~!

にゃん!
返信する
四国だぜぇ!おぉ~! (雪を心配している人)
2016-11-22 16:12:20
 生老病死、愛別離苦、怨憎会苦、求不得苦、五蘊盛苦、焼肉定食、麻婆豆腐、青椒肉絲、回鍋肉丼etc。
 人は迷いながら生きているのです。
 合掌。

 道後温泉本館。神の湯にしか行ったことがない。
 はかま姿のマドンナはいなかったけど、千と千尋の湯婆ぁばのような干からびた湯治客がいた。

 夏目漱石が、正岡子規が、高浜虚子が、川東碧梧桐が行った道後温泉。私が行っても何も残っていない。

 四国はちょっと山の中に入ると急に世界が変わるのでおもろいねん。

 まだ尾道から四国に入ったことがない。島がいっぱいあるので迷わぬように。
返信する
ふらふらと迷い道へ (プールの人)
2016-11-27 12:49:55
あら~道後温泉って…ちょっと…イメージと違うような…
すると
「奥道後」の看板が!
すこし山のほうへ…
「奥」も…イメージと違うような…
そのまま…ふらふらと「しまなみ海道」へ吸い込まれ…
気がつくと
愛媛の「端っこの島」へ降りる。
ええ感じの銭湯みたいな「村の温泉」に浸かって…
帰りに
爆弾…じゃなくて…「はちみつ漬け」を作るために
無人販売所でレモンを買う。

今日のところは、これくらいで勘弁したる!と四国を離れる。
わいは負けてへんで~と、虚勢を張ってみる。
人間の愚かさや小ささを再確認する。

にゃん!
返信する
雪になるかと思ったら雨だった (神経痛の人)
2016-11-28 08:32:52
 四国討伐疲れ様でござんした。

 奥道後温泉行ったことがある。硫黄泉ですな。市街地から急に落人街道になったような場所にある。
 特別仕様のBRZが爆音鳴らして闊歩していかなったでしょうか?

 冬暖かいところがうらやましいです。
 その昔、私の同級生のおやじさんは冬の出稼ぎに愛媛に行き、暖かい土地だったから娘に「伊予」と名付けたのですが、暖かいと言うより熱くなりすぎた伊予ちゃんは酒飲みすぎて脳の血管がはねて死んでしまいました。

 しまなみ海道には伯方の塩の拠点があるとか。朝の内匠頭切腹で赤穂藩おとりつぶしの今、ここを押さえれば武田信玄はナトリウム不足で戦力低下します。
 佐竹藩天下統一の好機ですな。
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