のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.1511

2018-06-05 00:04:40 | 新しい子猫たち 

その犬はナントカと云う名前の珍しい 純血種、血統書付きでもあった。奥さんも思い出していた。確かペットショップでも高かった。


 


その犬は突然ではなかったが 妊娠してしまった。勿論理由はあったが それに気が付いた飼い主は堕胎させようと思い、堕胎させられそうになった事に気が付いて、この犬は家を飛び出した、お腹の子を守るために。純血同士の交尾を考えていたらしい。だがその犬は性は飼い主と云えども自由にはならない、好きなオスの子を産みたいと思うのが自然の理、犬の種類が同じだから好きになるものではない。


 


なかなか理屈言いの犬ではあった。


 


帰ってきていた 彼は、


そんな家に戻る事はない。ここでゆっくりと静かに出産しなさい。生まれた子供も我々が飼ってあげる 


と強く言った