のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.1991

2021-10-01 00:54:38 | 新しい子猫たち 
あの女の子が 男の子を思う気持ち から医学部に行き、そして男の子の回復そして健康的な生活への復帰のために 色々と勉強していったのだが。

きわめて 個人的な色彩の強い動機から始まった事ではあったが 難病センターの医師たち、医学研究所の伝説的なジイサンバアサンたちに支援されていく内に 一つの大きな流れに変わっていった


それを世界最高水準の医療を誇る 日本のエンゼルホープ病院 そして救貧対策の趣の強い アメリカのエンゼルホープ病院が その動きを増幅させていくと 世界の医療が変わっていったのだ


ただ あの女の子の気持ちは 晴れなかった。鬱々とした生活とまでは言わないものの すっきりとはしなかった。あの女の子はそれこそ必死で頑張った。元々頭も良かった。ただ のほほん とは言わないが 周りの子供たちはナントナク東大に行き、自分だけが私立大学に行った事になった。自分の努力は あの頑張りは と思うとナントナクやりきれないのだ。


あの男の子の兄弟 従兄弟たちは みんな東大に行った。あの男の子も東大、受験専門校のような学校では医学部とか特定の難しい学部をめざなさい限り 東大には入れる。一部の難しい学部 学科を目指す奴は 東大とかの大学名に拘らないが。


元々敷地内の治部一族で云えば 関連する企業に入り、その手腕に応じて進路が決まる。大学名は結構大切、ナニ学部とは普通は言わないのであった。いわば東大進学のための受験専門校と云った色彩が元々 あの学校にはあったのだ


あの女の子の ぼっさ としている ずんぐりむっくりの弟もキッチリと東大に入っていた、しかも学部は先生と相談して その時に入りやすそうな学部にしたと云う見識のなさ あのずんぐりむっくりの子も進路は既に決っていた。お父さんの会社に入るのであった。文学部だろうとナニ学部であろうとそれは変わりない。資産家のオッサンも 頭の切れる奴は既に雇っているし関連する会社群も増えていた。ただ息子の学歴として東大卒の看板さえあればいい、法学部が難しければ 経済学部 それも難しければ文学部でもいいのだ。法律ゴロそして税務ゴロはジブシティーには完備している。それも優秀な人がいる。

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