のら猫の三文小説

のら猫が書いている、小説です。
質問があれば
gmailのnaosukikan
まで連絡ください

新しい子猫たち No.2014

2021-10-28 00:29:46 | 新しい子猫たち 
治部一族 も みんな 小粒になっていたが 才能ある人を育て、その人たちの意見を聞き、そして任せ 実力を発揮するようにする 事は ある程度の地位に就く ための 必要条件、それがないと思われる と 金の番人程度の職 しか与えない。


ナニナニ大学 とか博士号 とかの学位があっても別なのだ。香奈の母の和子が言った 賢い馬鹿が 組織を潰す と云う事は みんなの 脳裏に 刻み込まれていた。特に 香奈などの超高齢者には強かった。そしていつしか 敷地内の治部一族の鉄則になった。


聖子 が 孫で 東大卒の奴を 実質的に 安いよ から追放したのは 小売業界の功労者にして 有能な人の意見を聞かず、遠ざけようとした事が原因。聖子は 孫は可愛いが 自分が作り上げた 安いよ スーパー はもっと可愛い。そしてこの事は敷地内の治部一族にとって 従来の考え方をより強くした


ジブシティーが出来た時は治部一族とかジブトラスト 関係の企業は、ごっそりと マンションの権利を買った。ジブシティーの経営の安定化のためであったが その後ジブシティーが 認められ出した時に。これらのマンションは治部一族 とジブトラスト関係が勢力を持つ組織の有能な人たちに安く貸し出され、又は社宅とかにされ そして最後にその人に安く 渡される


要するに 治部一族絡みの組織 ジブトラスト絡みの組織では有能で一生懸命に働いていると 認められ そしてもっと頑張ると、更に地位を与えられ、やがては資産形成まで援助してくれるのであった。これはみんなに知られていた事だった。ここに治部一族の鉄則なるものがあった。香奈にしても洋太郎などの超高齢者たちは 有能な人材を見つけ、それを伸ばす 事は 利益云々以上に本能的にできる事で、それが若い世代にも伝わっていた


この新しいプロジェクトを支えていたのは マンションの高層階は 高級マンションとして有名なジブシティーの高級マンションと同様かそれ以上の価格で販売しないといけない。それを支えたのは実は治部一族とジブトラスト関係の企業だったのだ。


そして このマンションの部屋は今までと同様に処理されていた。

コメントを投稿