傍観者の独り言

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今後の国政は、野田保守党 VS 橋下革新党の様相・・・現体制堅持 VS 体制刷新(雑感)(1)

2012-11-16 07:55:48 | 政治

野田首相が党首討論で定数削減を条件として16日解散を明言し、国政は選挙モードに突入。
背水の野田首相の乾坤一擲の反撃の解散宣言については、確固なる決意で周到な準備より「誠実」「勇断」「戦略的」と好意的な論評を見受けられるが、民主党に投票した人間にとっては、任期半ばで解散せざるを得ない環境に陥ったことは好意的に評価できず、独りよがりの感が否めず、野田民主党で野田保守党の印象ですね。
一方、第三極と言われる橋下市長は、現統治機構の破壊でありきの現実主義は先鋭的であり、限界国家の日本を打開には「破壊と創造」の社会変革を避けてとれず、今後の国政は、野田保守党 VS 橋下革新党の様相ですね。

野田首相が社会保障の安定財源に消費税増税に政治生命を賭して、ネジレ国会の環境下で自民・公明との3党合意で実現させたことは、1政治家として手腕は評価できるが、民主党代表としての評価は疑問ですね。
本ブログ「民主党自壊:民主党の変節・変容は菅前総理が起因と野田首相の度量と努力不足」で、
”「野田首相のいう「社会保障と税の一体改革」は、現下の社会を鑑みすれば、財政健全化が避けて取れず、社会保障の充実の急務も常識的な正論ですが、野田首相が松下政経塾の一期生であれば、松下幸之助氏の信念「素直の心」を会得したはずなのに、政権交代を実現させた2009年マニフェスト公約と真逆の事柄であれば、素直に、まずは、公約違反であることを表明すべきで、変節した背景を表明すべきでした。」”
と書きました。

野田首相が政権交代を実現させたマニフェスト公約と真逆の消費税増税に政治生命を賭けるのであれば、党内の意見集約の努力し、野党にも鋭意説得の努力をし、それでも不調に終われば、小泉郵政解散があったように、国民の信を問う社会保障解散なり、消費税解散が大義でした。
党首討論で、「自分は馬鹿正直、ウソはつかない人間だ!」と強弁していましたが、自公主導政治を批判し政権交代を実現させた経緯を考えれば、自公への約束不履行より民主党に投票した国民への約束不履行の「大ウソつき」になります。
党首討論での乾坤一擲の反撃で野田首相を好意的にみるのは、1野田政治家であれば同感できるが、民主党代表であれば、「何を、いまさら血迷っているのか」という印象になりますね。

野田首相がネジレ国会の環境下で、消費税増税を成就させるのに三党合意に活路を求めざるを得なかったことを甘受すれば、その要因はネジレ国会となった菅前総理での参議院選挙の大敗であり、大敗の元凶の菅前総理が脱原発の広言しているのは異状で、野田首相は手順第一の国家運営せざるを得なかったのでしょうね。
結局は、卒ない手順でも民主党に期待した人間を失望させ支持率が低迷し、三党合意が解散への道程になったのです。
マアー、野田首相は、民主党は瓦解しても三党合意・三党協働・三党大連立になっても良しと決断したのでしょうね。
要は、野田佳彦氏は現体制堅持を是とする自民党と同質の保守的体質の政治家で、憎き怨念の小沢一郎氏を排除で恨みを果たせ民主党は野田保守党に変質するということで、選挙後も自民・公明・野田民主党の現体制堅持の社会となるでしょうね。

その対抗勢力は、現行の統治機構の改革の旗頭の橋下維新の会になり、先鋭・挑戦的な橋下徹氏の現実的な手腕次第で第三極ではなく、2大政党の一方になるでしょうね。



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