傍観者の独り言

団塊世代で、民間企業で「チンタラ・グウタラ」に過ごした人間の手前勝手な気儘な戯言・放言。

中川前財務相の辞任劇は、「政官報」を見る思いですね。

2009-02-20 11:43:32 | 政治
中川前財務相のG7記者会見での失態での辞任劇を見ていると、「政治家、官僚、報道機関(記者クラブ)」の相互依存の関係を垣間見した思いですね。
中川前財務相の「飲酒」による醜態を、「体調問題」にする麻生首相は、「罷免は任命責任になり、辞任は自己都合になる」という責任回避への詭弁ですね。

中川前財務相のG7記者会見で飲酒による醜態をさらし、最終的に辞任しましたが、一連の経過をみると、政治家と官僚と報道メディアの相互利益、癒着の共存共栄関係を垣間見しましたね。

当方は、中川前財務相の「酒好き」「酒癖の悪さ」を知りませんので、当初の新聞ニュースでは「疲れている様子で、チグハグの会見であった」の報道で、本ブログ「中川財務相、お疲れの様子ですが?」では、好意的に書きましたが、その後、TV番組での中川前財務相の醜態を見て、新聞ニュース(文字情報)から連想の粋を超えているのに驚愕しました。

その後のメディア情報で、中川前財務相の「酒好き」「酒癖の悪さ」は、政治家、官僚、記者も衆知の事実であった事を知り、何故、こんな無様な会見を実施させたかという疑問と中川前財務相の「飲酒を否定し、風邪気味で、風邪薬の飲みすぎ、腰痛の薬かな?」と弁明をメディアは報道するだけで、「飲酒による酩酊状態であった」と反論ないし、疑惑を報道しないのか?疑問をもっていましたので、本ブログ「中川財務相、自省・自制しないと。それとけじめをつけないと」で、憶測をかきました。

19日の衆議院予算委員会の集中審議で、中川前財務相がG7記者会見前に、自らワインを注文したと、財務省の玉木林太郎国際局長の答弁を日経ニュース「G7会見前の昼食「中川氏が自らワインを注文」 財務省局長答弁」、朝日新聞「中川氏、ワインを自ら注文 G7会見前の昼食」は、報道しています。
驚愕したのは、その昼食に、読売新聞記者が同席していたということです。

更に、中川前財務相らは、失態会見終了後にバチカン観光しており、それには、昼食に同席した女性記者も同行していたと朝日新聞は「中川氏、ワインを自ら注文 G7会見前の昼食」で、報道しており、「政治家」と「官僚」と「報道機関」の悪しき相互依存関係の実態の現れですね。

財部誠一氏の日経BPサイトのコラム「中川財務省辞任騒動の裏で  記者クラブは何をしていたのか」で記者クラブの弊害を指摘していましたが、ジャーナリストの上杉隆氏が「なぜ飲酒の事実を隠したのか?  納得がいかない中川大臣辞任の理由」で
 1. 随行スタッフの危機管理意識の欠如
 2. 同行記者団の職業意識の欠如
 3. 中川大臣の辞任理由
指摘しています。

一連の流れをみると、メディアは政治家・官僚から情報入手に緊密な関係構築し、メディア同士は記者クラブという閉鎖社会を形成し、官僚はメディアを上手に活用しており、官僚は一時就任の大臣を懐柔させており、「政治家・官僚・報道機関」の共存共栄を形成している実態が露見したと思いますね。

今回は、新聞報道の一報は、「会見時の大臣の様子がおかしい」で、飲酒疑惑や酩酊会見の事の大きさを、大手の新聞は報道しなかったのは、「大臣、官僚、メディア」は、「マアー、何とか終わって良かった」という意識があったとしか思えず、相互依存の表れで、上杉氏の指摘している内容とおりですね。

やはり、自民党主導の積年の政治が、緊張感の無い「政官報」の共存共栄関係を形成してきたしか思えず、政権交代し、既存の「政官産」「政官報」の破壊が必要ですね。

自民党一部に、麻生批判し、世代交代を叫んでいる議員がいますが、まずは、自民党が下野することが悪しき既得権「政官産」「政官報」の破壊に繋がりますね。





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