傍観者の独り言

団塊世代で、民間企業で「チンタラ・グウタラ」に過ごした人間の手前勝手な気儘な戯言・放言。

汚染水問題:5,6号機を介在して外洋に放出?・・・事実なら嘘の連鎖は国策?

2013-09-20 12:27:28 | 政治

安倍首相が放射能汚染水現場を視察後、「汚染水はブロックされている」と発言し、東電に福島原発の5,6号機を廃炉要請したと報道あり。
共同通信が『外洋に1日600億ベクレル放出 福島原発、気象研の研究官報告』で、気象研究所の青山道夫主任研究官の研究発表「港湾内に染み出た後、炉心溶融を免れた5、6号機の取水口から取り込まれ、北側放水口から外洋に放出されている。」を報道。
もしこれが事実であれば、嘘の連鎖は国策モノですね。

ブログ「暗黒夜考~崩壊しつつある日本を考える~」様のエントリー『安倍「汚染水ブロック」「5・6号機廃炉」発言の大ウソ ~5・6号機を介した汚染水の外洋投棄が発覚~』で、上述の共同通信の記事『外洋に1日600億ベクレル放出 福島原発、気象研の研究官報告』(2013/09/18 23:16)を知りました。
記事を転載すると、

”「【ウィーン共同】東京電力福島第1原発の汚染水問題をめぐり、気象庁気象研究所の青山道夫主任研究官は18日、国際原子力機関(IAEA)の科学フォーラムで、原発北側の放水口から放射性物質のセシウム137とストロンチウム90が1日計約600億ベクレル、外洋(原発港湾外)に放出されていると報告した。

 セシウム137の半減期は約30年、ストロンチウム90は約29年。原子炉建屋地下からいったん港湾内に染み出た後、炉心溶融を免れた5、6号機の取水口から取り込まれ、北側放水口から外洋に放出されている。
東電は「法定基準以下の濃度と確認して放水しており問題ない」としている
。」”

と配信しています。

この記事にある気象庁気象研究所の青山道夫主任研究官については、本ブログ「朝日新聞:〈プロメテウスの罠〉で気象庁データを公開に尽力したのは森ゆうこ議員!」(2011-11-19)で、
”「朝日新聞が特集記事『プロメテウスの罠 観測中止令』で、抑制されていた気象庁気象研究所の放射能観測データの公開および観測継続に尽力したのは、森ゆうこ参議院議員と報道。」”
と書き、「抑制されていた気象庁気象研究所の放射能観測データ」は福島原発事故時に、組織から観測中止命令の中で放射能観測を継続したのが気象研の放射能研究の中核の地球化学研究部の青山道夫氏です。

青山道夫氏については、
”「気象研で気象庁の傍流の放射能観測を地道に従事してきた研究者の青山道夫氏が観測中止、論文投稿不許可、外部公開を制限された環境下で、組織判断に異議を唱えていた活動」”
と書き、組織が観測データを抑制することについて、
”「政府は、福島原発の収束に努力しているのは推察されるが、一方、国民には、国民が不安がると情報公開を抑制してきたのは、国民が政府報道に疑心暗鬼になり、政府自体が風評被害を起こし、拡散させてきたという事です。
(要は、皆、宮仕えの宿命で、不条理・理不尽の中で仕事していることですね。)
福島原発事故の汚染水を海に放流したことについては、その真実と影響度は不透明のままですが、海の除染は、自然に任せるしかないということですか?
」”
と、ブログを結びました。

共同通信の記事の信憑性については、当方には判断する術がないが、発表者が青山道夫氏ということであり、過去の経緯から推察すれば事実なのでしょうね。
国民が放射能汚染に神経質になっている時節に、基準値以下であっても港湾に戻すのが常識でしょうね。

マアー、安倍首相が希望的観測や願望だけで汚染水発言したとは思えず、何らかの東電側の情報なり意向を持ってオーバートークしたと推測でき、安倍首相にオーバートークさせた東電側が利口だったのでしょうか?
当方には、嘘の連鎖に見え、それが国策に映りますね。


「付記」

当方が啓発されるブログ「社会科学者の時評」様のエントリー『■ 管理不能なこの国:福島原発事故現場 ■ ◎ 演技で汚染水漏れはないなどとフィクション創りに専念するこの国の首相◎ 』で安倍首相の汚染水発言を酷評しています。



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