傍観者の独り言

団塊世代で、民間企業で「チンタラ・グウタラ」に過ごした人間の手前勝手な気儘な戯言・放言。

NHK「ニッポンのジレンマ」:新世代が解く「格差を超えて、僕らの新たな働き方」(雑感)

2013-01-05 03:40:12 | 独り言

年末年初は、私事都合による緊急連絡待機で、連日、TV視聴で過ごしました。
印象的な番組は、NHKの特番「ニッポンのジレンマ」の『新世代が解く「格差を超えて、僕らの新たな働き方」』で、社会を変容する芽生えを感じましたね。

今年の年末年初は、昨春、特養に入居した老母が年末に緊急入院し、連日面会に行き、緊急連絡の自宅待機中は終日TV視聴で過ごしていました。
諸々のTV番組で、印象に残ったのは、NHKの特番「ニッポンのジレンマ」の『新世代が解く「格差を超えて、僕らの新たな働き方』で、70年以降に生まれた新世代の論客の討論に接して、議論が拡散気味であったが、社会を変容する芽生えを感じましたね。

番組紹介は、
”「1970年以降生まれの抱えるジレンマは尽きない。テーマは「格差」そして「新たな働き方」。これまで格差・民主主義・教育・資本主義・国際関係など、さまざまなテーマで議論してきたが、その根底には「これからの働き方とは?」という問題意識がある。「昭和のOSが壊れた」今、若者にとって切実な問題は、やはり仕事の選択。「新たな働き方」を考えることで、新たな社会との関係の結び方を考え「格差を越える」道を模索する。」”
で、出演の新世代の論客は、フリーランス…安藤美冬,労働経済学者…安藤至大,ノンフィクション作家…石井光太,起業家…猪子寿之,批評家…宇野常寛,哲学者…萱野稔人,人事コンサルタント…城繁幸,経済ジャーナリスト…小暮太一,心理学者・哲学者…西條剛央,社会起業家…白木夏子で、各分野では先進性・先駆者として注目されていると思うが、現場に疎い当方には、ほとんど未知なる人物で実業の現場での影響力については懐疑的でしたが意見は新鮮で、硬直化した現下の社会への刺激剤になると思いましたね。

討論のテーマが「格差を超えて、僕らの新たな働き方」は、要は終身雇用、年功序列の硬直化した会社社会では、若い人間にとっては格差と見え、格差と全面戦争するのでなく、格差ありきとし自分の信じる道(やりたい事)を熱情・情熱で切り開くべきが総論と思えましたね。
特に、フリーランスの安藤美冬女史の「多くの友」を持ち「ライスワーク(本業)とライフワーク(副業)」を持ち続ける意見は、当方には、共感できる部分がありました。
当方には、ノマドワークスタイルの安藤美冬女史と紹介されるが「ノマド」の意味がわかりませんでしたが。

長い物には巻かれろの適当な人間の当方は、転職を経験し、最後は、そこそこの大企業で新規事業に従事し、現役時代は政官業の既得権社会には抵抗もせず容認・追随してきた人間で、今更、世を批判するのは口幅ったい心情になります。
逃げ切り最後の世代といわれる団塊世代であるが、ただ、新規事業開発を従事し、大企業の保守官僚化、官僚組織の硬直化、金融機関の利益至上体質、VBが資金調達に難渋らが新規事業化の障害を痛感し、日本は構造改革、社会変革が不可避と思うようになりましたね。

先の安藤美冬女史の意見には共感できると思ったのは、安藤美冬女史は、社会的知名度のある企業に在籍し、退職後の暗中模索時を多くの友に助けられ今日に至っている話は現実的と思い、見返りを期待しない人脈を形成し、安藤美冬女史のいう「ライスワーク(本業)とライフワーク(副業)」を持ち続けることが新たな働き方の自己実現の一つと思うからです。
討論の場では、「ライスワーク(本業)を複数持つ事」の意見もあったが、どちらにしても、一つの道を究める道もあれば、一つの道を見い出すまでは、複数のライスワーク、ライフワークを持つことは賢明な処世術ですね。

今年もらった賀状に、「激変・激動の嵐が吹き荒れている」「昨年末で退職しました」らの添え書きが多く、現場は不景気で将来不安が漂っていると痛感しますね。
金融緩和・財政出動のアベノミクスによる円安・株高をメディアが喧伝しているが、虚業で景気回復などは表層的一過性で実体経済の回復には当事者の努力しかないのですが、リストラに遭遇する不運には、日頃の「人脈形成とライスワーク(生業・本業)とライフワーク(副業)を持っている」ことが、世代に問わず新たな働き方と個人的には思うこの頃ですね。

その後、NHKの「日本人は何を考えてきたのか」を視聴し、先人の大局観のある日本の生きる道を垣間見し、新世代の論調は現実的で同感できるが個人的な多様性の世界であり、高次元で観点からはもの足りなさをも感じましたね。
新世代の不満(ジレンマ)も日本再生の方向も、先人が既に解決の道を示していたのです。
新世代にとっては現実が大きな障害であり、自分なりの自己実現への挑戦は理解でき、打算的で理屈好きな男性より「一途な割り切り」の女性が現実を変える源になると改めて思いましたね。

マアー、この世は、「いつまでもあると思うな、親と金。いつまでもないと思うな、運と災難」ではないが、天災や凶運は忘れた頃にやって来、日頃から心構えが肝要で、また、人間、不幸のどん底にあっても、希望を持ち続け努力することで幸運が転がり 込むこともあるのが人生なのでしょうね。




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