傍観者の独り言

団塊世代で、民間企業で「チンタラ・グウタラ」に過ごした人間の手前勝手な気儘な戯言・放言。

沖縄基地問題:5月末 未決着は想定内?・・・でも、緊張感がなさ過ぎる!

2010-04-19 06:41:03 | 沖縄基地

普天間移設問題は、鳩山首相が5月末目途の決着を公言しているが、政府候補案は八方ふさがりで、実現は不可能の見込みですが、政府の正式案が明示されておらず、候補先地元・メディア・与野党も疑心暗鬼による混乱の極み状態ですね。
鳩山首相は、候補先地元・メディア・与野党が喧騒すればするほど、沖縄基地の存在意義が問題視されることを想定し、国民の民意が「常時駐留なき安全保障」に集約される事を計算し、5月末での「未決着」が、沖縄基地問題・安全保障・日米安保の見直しが起点になることを目論みか。
もし、「腹案」が5月末での未決着であれば、鳩山首相の言動は、下手で、緊張感がなさ過ぎますね。

普天間移設問題は、候補案として県外「徳之島」が上がり、昨日、徳之島では、受け入れ反対の大集会が開催され、県外の移設候補先は難渋していますね。
基地問題は、日頃は、他人事であり、自分に直接関係してくれば、「無条件に反対」が国民の心情なのでしょうね。
徳之島に限らず、県外・県内に、基地受け入れ反対が国民の心情であれば、国民は基地無用・不要が民意であり、基地縮小が民意となり、政府は、日米安保の見直しが使命になりますね。
それが、鳩山首相の腹案であったのであれば、言動について、鳩山政権は緊張感がなさ過ぎるし、下手ですね。

当方の地元は、お蔭様で基地問題はなく、沖縄基地問題は他人事で「傍観者」で、沖縄県民の犠牲には「ご苦労お掛けしています」という心情はありますが、新たに基地問題が発生し、個人の生活に直接影響がでると思えば、安全保障など関係なく、まずは、無条件に反対するでしょうね。
日米同盟・安全保障・沖縄基地問題については、見識・知見などない「長い物には巻かれろの適当な人間」で、孫崎享氏の『日米同盟の正体』の意見を知り、日米同盟・安全保障は見直しすべき時期が到来していると実感し、安直な現行案や代替案は反対者です。

鳩山首相は、当初から普天間移設問題については、「沖縄県民の犠牲の軽減が第一」とし、「日米同盟・日米安保は堅持」と言うが、「安全保障が第一」とは発言しておらず、「海外・県外」移設で最大限の努力をすると明言してきてましたが、「腹案」は開示していませんね。
鳩山首相の本心は「常時駐留なき安全保障」であるが、日米同盟・日米安保を堅持は不可欠で、沖縄県民の犠牲軽減が直面しており、「常時駐留なき安全保障」を一時凍結して、「海外・県外」で移設先があれば次善解になり、候補先がなければ「普天間移設の候補先なし」の決着(回答)が最適解になりますね。

5月末に、「普天間移設の候補先なし」が回答となれば、メディア・野党は、鳩山首相は「約束不履行だ、日米同盟への危機だ、首相失格だ、辞任だ!」と追求することは明確ですが、果たして、「普天間移設の候補先なし、返還はよろしく」とオバマ大統領に協力要請することは国益に損なうのか疑問ですね。
問題は、「普天間移設の候補先なし、現行案は差し戻しも不可能」という事態になった時に、政権与党は一枚岩にいられるかであり、国民が納得するかでしょうね。

当方が、鳩山首相が下手で、緊張感が感じられないというのは、「内閣不一致の言動」と「首相の軽口」ですね。
本ブログ「NHKラジオが、再度、孫崎享氏の『日米同盟の正体』を取り上げる」で、孫崎享氏は日米同盟が変容したとし、

”「孫崎享氏は、「2005年に、日米安保を両国の大臣間で改定」され、従来の国連憲章を尊重した極東の安全の目的が、アメリカの中近東を重視した戦略変更に日本も追随を容認することに変り、自衛隊を中近東に派遣する可能性を言及し、『両国の大臣間(米国は国防長官、国務長官:日本は防衛相、外務相)で改定』の問題を指摘していました。

自民党およびメディアは、鳩山首相の「対等な日米関係」、「普天間基地」の取り組みで、「日米の信頼関係を損なう」とか「日米同盟が危ぶまれる」と声高に喧伝していますが、孫崎享氏によれば「日米安保同盟による安全保障」は、アメリカ戦略が変容しており、旧態の日米安保の概念で、安易な対米一辺倒の追随の危険性を指摘していますね
」”

と書きました。

普天間移設問題は、変容した日米同盟で、日本の為ででなく、アメリカの為であり、前提条件から見直しをすべきであるが、旧態・守旧勢力のいう現行案が日米同盟の堅持の象徴的な主張そのものが疑問なのです。
旧態・守旧勢力が、「5月末 未決着」は、「鳩山首相のリーダーシップの欠如」「鳩山政権潰し」に世論を誘導してきたのです。

徳之島の基地受け入れ反対の大集会は、国民の民意であり、ある意味では、腹案を公言していない鳩山首相の思惑に合致するかもしれないが、鳩山首相の「ノー天気」的な印象、全精力を注力している姿が見えず、緊張感の無さがリーダー資質が問われるのです。

普天間移設問題を国民全体の問題に位置づけし、受け入れ反対は、日米安保自体の問題にし、「日米同盟の深化」の問題を変容させ、国民の民意は恒久基地は不要という流れをつくり、アメリカに解決を委ねるぐらいの「ずる賢さ」が必要でしたが、下手としか言いようがありませんね。
鳩山首相は、普天間移設問題を「日米同盟の堅持・深化」を前提に、海外・県外移転で鳩山内閣は鋭意努力したが、結果論として、国民は基地受け入れ反対であり、これは日米安保の見直しの民意の表れとし、時間をかけて解決すべきストリーにすべきでしたね。


「参考」

① 高野孟氏の「米海兵隊は「北朝鮮核」の奪取が使命? ── 馬鹿馬鹿しいにもほどがある

沖縄に米海兵隊が駐留する存在意義は疑問



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