傍観者の独り言

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鳩山辞任:「抑止力」と「密約」を考察のブログを読んで・・・海兵隊でなく、核が抑止力?

2010-06-16 05:51:42 | 沖縄基地

鳩山前首相が、普天間移設問題で、「海外・県外移転」が「辺野古周辺移転」に変節した理由に、「勉強すればするほど、海兵隊が抑止力を持つ」ことを認識した発言が余りにも「短絡的な理由」で、当方は疑問を持っていました。
ブログ「雑談」様がエントリー『「抑止力」という言葉の裏から考えてみた鳩山氏討ち死にの理由』で、鳩山前首相の変節は、「非核3原則」に関与する密約問題に直面したとする考察に興味をもちましたね。

菅首相の所信表明への代表質問に、普天間移設問題が取り上げられ、菅首相は、鳩山前首相と同様に、韓国哨戒艦沈没事件が発生し、周辺地域は不安定な状態とし、「沖縄に駐留する海兵隊に抑止力がある」という答弁に終始していました。

当方は、「海外・県外移設」を掲げ、「腹案」があるとまで発言した鳩山前首相が、「勉強をすればするほど、海兵隊に抑止力がある」とし、「腹案」を否定し、現行案に、着地せざるを得なかったという答弁は、余りにもお粗末すぎず、変節した背景に、何かあるのでないかと疑問を持っていました。
沖縄に海兵隊が常駐することが「抑止力」を発揮できることは、沖縄以外では、「抑止力」が発揮できないということになり、「何故、沖縄なのか?が疑問でした。

ブログ「雑談」様のエントリー『「抑止力」という言葉の裏から考えてみた鳩山氏討ち死にの理由』で、「密約」という側面で「辺野古」と「抑止力」を考察しており、一理あるなーと思いましたね。

「雑談」様は、密約とされなかった部分、つまり密約にあたらないと岡田外務大臣が会見で語った佐藤家から見つかった「佐藤首相とニクソン大統領の署名入り合意議事録」を注目し、この合意文書が、1969年11月の日米共同声明の内容を超えるものではないとし、つまり、日米共同声明にヒントが隠されている事になると考察。

そして、日米共同声明には、 「米国が、沖繩において両国共通の安全保障上必要な軍事上の施設および区域を日米安保条約に基づいて保持することにつき意見が一致した。」とし、

”「どのように解釈ができるかというと、辺野古の基地にある核兵器貯蔵地を何時でも使用できる状態に維持しておき、極めて重大な緊急事態が生じた時には活用できるように求め、日本が了解をしたことは1969年11月の日米共同声明の中で明らか(密約ではない)であり、共同声明は現在も生きていると言う事になる。

つまり、緊急事態と米国が言えばいつでも沖縄に核を持ち込めることになる。北朝鮮の騒動を煽ってみせ、辺野古キャンプシュワブに核を持ち込むと米国が鳩山氏に迫ったらどうなるだろう。

鳩山氏は過去の合意文書と共同声明により、「好意的な回答を期待する」米国に対し「米国政府の立場を害することなく」了解をするしかないと言う事になる。
」”

と解釈でき、

”「この、いつでも米国が緊急事態だということで核を沖縄に持ち込めることが「抑止力」だとしたならば、鳩山氏が「学ぶと学ぶほど」と言う言葉の意味も理解ができる。ただし、鳩山氏が、この核持込を当初は知らなかったと言う事が前提ではあるのだが。

現実に岡田外務大臣は、早くから国外は無理だとし嘉手納統合案を口にし、北沢防衛大臣は辺野古。国民新党の下地議員は、キャンプ・シュワブ案を口にしている。つまり、みな核兵器貯蔵地なのである。

あくまでも想像であり仮説でしかないのだが、鳩山氏と平野だけが、核兵器貯蔵地であることを教えられなかったのではないだろうかとさえ思えてくる
」”

と考察しています。

「雑談」様は、
”「沖縄の海兵隊が持つ力が抑止力なのではなく、核兵器を沖縄へ持ち込めると言う事実が「抑止力」なのではないだろうか?と思えてしまう。その中で、国是である非核三原則を堅持しようとした鳩山を笑う事は誰もできないと自分は思う。」
と、結んでいますね。

要は、鳩山前首相は、「海外・県外移設」で取り組みをし、「徳之島か」、「九州ローテーション案か」の「腹案」を検討していたが、土壇場で、キャンプ・シュワブに核兵器貯蔵地の存在を知り、辺野古に回帰せざると得なかったということですね。
現行案を否定すると日米同盟を破棄することになり、鳩山前首相は、「沖縄県民の負担」より、「日米同盟の堅持」を選択せざるを得なかったということですね。
鳩山前首相は、日米同盟の縛り(密約もどき)を勉強したということですね。

当方は鳩山前首相には、「胆力」もなく、「智力」もないと酷評し、現行案の回帰が短絡的であり、アメリカの軍事予算化の事情を優先せざるを得なかったと邪推もしたが、「雑談」様の考察に接して、鳩山前首相の変節の背景を納得できました。
「何故、沖縄でなければいけない」は、海兵隊の抑止力でなく、核兵器を沖縄へ持ち込めるという事実が「抑止力」であれば、納得できますね。

普天間移設問題を、元与党の自民党が代表質問するのも、菅首相の答弁内容も、滑稽ですね。
多分、菅首相のお粗末な答弁を聞いていると、菅首相は、密約もどきの存在を知らされていないのではないかと邪推しますね。



1 コメント

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Unknown (justapasserby)
2010-11-14 15:56:36
なんだか憶測して勝手に納得してるようにしか見えないのですが…

まずは東シナ界を中心とした日中が一望できる地図を広げ、それを南北ひっくり返してみてください。

すると日本列島と沖縄の島嶼が見事にアーチを描いて、まるで中国に上からフタをしているかのようです。

よく言われる話ですが、この「アーチ」は中国が海を越えて太平洋へ向かう際に越えねばならない壁となります。

海兵隊って要するに上陸作戦部隊ですよね?ヘタに島嶼への信仰されないためにも、沖縄に海兵隊がいることは抑止効果があるとおもいませんか?
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