傍観者の独り言

団塊世代で、民間企業で「チンタラ・グウタラ」に過ごした人間の手前勝手な気儘な戯言・放言。

沖縄基地:候補地元を基地反対で激化させたことは鳩山首相の功績!・・・でも、下手!

2010-04-20 07:45:02 | 沖縄基地

普天間基地移設で候補案の徳之島で、受け入れ反対の大規模な集会が開催され、受け入れは困難な現下で、5月末の決着は目途がつかない状況ですね。
傍観者の当方は、候補の地元が基地受け入れの反対が激化するほど、国民の民意は、「基地は不要・無用」であり、日米安保の見直しの好機という見方でした。

当方が沖縄基地問題で共感したブログに、池田香代子女史のエントリー『米軍基地、所在地も候補地も液状化させた鳩山由起夫の歴史的功績』ですね。

池田香代子女史は、鳩山首相の信念「常時駐留なき安保」に共感しており、沖縄基地の「国外・県外」は不満はあるが、現実的な提案と容認しています。
長年「基地があるのはしかたない」という自閉気味が、政権交代で、今や基地候補に挙がった地元は、基地反対へと液状化し、基地建設の杭一本打てない状態は鳩山首相の功績とみるべきで、鳩山首相の責任を問うとすれば、鳩山首相の意向を無視した平野官房長官を更迭しないことですとし、25日に予定されている沖縄県民大会の当日に、緊急記者会見で、下記のメッセージを発信すべきとし、

”「「本日、官房長官を解任し、新たに○○を任命することにいたしました。

新政権が発足してからこれまで、米軍基地にかんする沖縄のみなさまの負担軽減のために八方手を尽くし、検討をかさねてまいりましたが、その結果、沖縄、徳之島をはじめ、国民のみなさまが米軍基地を受け入れがたいと考えていることがよくわかりました。
主権者たるみなさまの意志を踏まえ、わたくしは、国民の厳粛な信託によって国政をになう者として、日米の旧政権が交わしたSACO合意を見直すことを、オバマ大統領に提案することにいたしました。

大統領には、普天間基地はそもそも無条件に返還されるべきものであったことを、想起していただきます。当面は、基地運用の米国内法を適用し、普天間基地の運用を停止していただきます。民主主義の盟主であるアメリカの大統領は、この事の理(ことわり)をきっと理解してくださると確信します。

交渉には困難が予測されますが、アメリカ政府も基地の立地条件として、地元の受け入れを挙げています。これはもちろん、わたくしども日本政府の最大の条件でありますので、日米の考え方にいささかの径庭もありません。
これから新官房長官を筆頭に、関係閣僚はみなさまの民意をうけて、ぞんぶんに働いてくれるものと信じています。

今後とも、日米関係は大切にしてまいります。
一例を挙げますと、今年中に償還が予定される30兆円の米国債につきましては、わが国の財政はきわめてきびしい状態にありますが、できるかぎりの買い換えの交渉に、誠意をもって応じるつもりです。
国民のみなさまからは、そんな金があるなら景気浮揚や財政立て直しに使え、とお叱りをいただくと思いますが、ここはぜひご理解をいただきたいと思います。

最後に、沖縄のみなさま、県民大会のご成功を心より念じております。
」”

と提起していますね。
当方には、池田香代子女史は未知なる人物で、人物評価できませんが、庶民感覚の内容と共感しました。

傍観者の当方は、安全保障・沖縄基地問題は他人事で、現行案がベストと思えず、現行案を否定することが日米関係を損なうとことにも、疑問でしたが、『日米同盟の正体』著者である孫崎享氏の存在を知り、2005年改定された日米同盟の目的が極東安全から中近東安全に目的が変り、自衛隊の守備範囲が変容しており、普天間移設問題を安直に政治的に解決することは国益に損なうという考えですね。

鳩山首相の掲げた「自立と共生」の「友愛」理念、「常時駐在なき安保」の信念は、共感でき、政権交代が日米安保の見直しの好機と考えていましたが、今日まで普天間基地問題の取り組みについては、下手であり、リーダーシップの資質を疑いたくなります。

池田香代子女史は、平野官房長官を『君側の奸』と切り捨ておりますが、当方も本ブログ「平野官房長官の評判の悪さは、組合役員体質・感覚?(邪推」で、

”「平野官房長は、組合幹部として、組合員を組織の構成員を、上意下達する存在という体験で上から目線が身につき、官房長官は政府の決定事項を国民に上意下達すればよいという感覚なのでしょうね。
要は、まだ、組合幹部の意識であり、国民を組合員と同質程度の感覚なのでしょうね。
それに加えて、上昇志向の側面があり、自分は鳩山首相をフォローしている自意識過剰があり、「自分が」が節々に現れるのでしょうね。
」”

と書きましたが、平野官房長の資質もありますが、やはり、鳩山首相の「宇宙人」と揶揄される異次元の資質が問題なのでしょうね。

徳之島の基地反対集会を受けて、鳩山首相が「基地問題は国民全体の負担分担」発言を報道されていますね。
時事通信が、『鳩山首相、「国民全員で負担分担を」=民主県連、徳之島案の撤回要請-普天間移設』、NHKニュースが『普天間基地移設 さらに厳しく』と報道されていますが、今更、「国民全体で負担分担」発言は遅すぎるという思うが、マアー、言わないよりは良いですが、下手ですね。

本ブログ『普天間移設問題:鳩山政権の取り組みは下手?、県外候補あるのか』で、

”「普天間移設問題を日米同盟、安全保障の専門家は、現行案がベストで、代替案検討など無駄で日米関係に支障をきたすという見解を述べていますが、政権交代し、日米同盟・安全保障の転換(深化)の好機であり、自分の地元が基地の受け皿候補になれば、「基地は要らない、迷惑だ!」と反対するの自然であり、そこで、初めて、沖縄基地問題が国民的な問題になり、転換(深化)の契機になるのです。当方もそうであるが、当事者として直面するまでは、他人事なのです。
沖縄を含め全都道府県が「基地は迷惑!」だという社会問題にさせ、初めて、安全保障なり、基地問題が日本の問題になるのです。
」”

”「沖縄県で大規模な反対集会が予定されているが、候補案の他県でも、同様に、「基地反対」の集会が開催されるようになり、初めて、沖縄基地問題が解決の緒に着くのです」”

”「どうみても、鳩山政権は下手ですね。
日本全体が「基地化反対」の嵐になり、日米同盟に暗雲が漂い始めて、普天間移設問題の「現実解」が見えてくるのです。
難題を解決することとは、熱情・情熱が障害物を溶解させるエネルギーの源なのに、頭の中で模索した「最適解」は「最悪解」になるのです。
鳩山首相の資質を疑いますね。。
」”

と書きましたが、鳩山首相の相対的最適解思考は、問題ですね。
本ブログ「沖縄基地問題:迷走か?、安直か?、計算か?、本気か?」で、

”「沖縄基地問題の見直しの好機であることは事実で、安直な固定観念の既定路線の着地は最適解ではなく、金融危機を計算された本気での沖縄基地問題への取り組みを期待しますね。」”

と書きましたが、まだ、公約した5月末まで1ヶ月余ありますので、鳩山首相の本気度の発揮を期待するしかないですね。


2 コメント

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ひとこと、ふたこと (池田香代子)
2010-04-20 12:41:37
傍観者さま、
拙ブログへのコメントありがとうございます。

ほんとに鳩山さんはヘタだと思います。
でもそれはたぶん、政府という機構をどう動かせばいいのかわかってない、若葉マークだからだろうと思います。
また、このクルマはドライバーが変わったことにおへそを曲げて、ちゃんと動こうとしないのだと思います、今のところは。
そしてそれをすべてこの人の政治家としての資質の問題として、まだアタマが切り替わっていないメディアがアンプみたいに増幅して伝えているのだと。
政府の操縦法を熟知した側近が、鳩山さんの理念を通訳したり、現実の地平に降ろしたりすべきなのですが、そうした側近がいないのが痛いと思います。
代わりにいるのが平野というどうしようもない人で、組合出身者は足して二で割る調整しかできないのか、と思ってしまいます。

もうひとつ。
わたしは鳩山さんの「常時駐留なき安保」に「共感」はしていません。目下、有効な発想だと思っているだけで、ブログにも書いたように、空米軍基地があることも、アメリカの軍事態勢に組み込まれることも、いやだなあと思っています。
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Unknown (徳永基二)
2010-04-21 02:24:12
4月16日の日刊現代と5月2日号のサンデー毎日が奇しくもほぼ同時にグアム全面移転案を書き始めた。現状では確かに選択肢としてそれ以外のベスト回答がないのだが...

そこで言われている話によれば
1、最善策のグアム移転案が早期に消え後は社民党のみが主張しているのは「日米安保マフィアに事前に計画がもれると潰されるため」

2、平野官房長官はわざと嘘情報を流し安保マフィアをかく乱している。

3、岡田外相が移転費用の100億ドル上乗せを提示したらしい。これはアメリカの財政事情を交渉のカードにしているからだ。

4、北マリアナ諸島の知事が来日し密かに北沢防衛相と極秘会談を行っている。
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