傍観者の独り言

団塊世代で、民間企業で「チンタラ・グウタラ」に過ごした人間の手前勝手な気儘な戯言・放言。

鳩山首相の退陣論・・・小沢幹事長はどうでるか?

2010-06-01 11:46:46 | 沖縄基地

民主党内部からも鳩山首相の退陣論が噴出し、近日中に、小沢幹事長らと対応を協議予定と報道あり。
果たして、党役員会で一任された小沢幹事長はどうでるか?
一部の報道には、鳩山首相に辞任要求すれば、小沢幹事長も道連れになり、辞任要求はないという憶測記事があるが、当方は、辞任要求ではなく、「政治主導」で、この難局を乗り切れと助言すると予想します。

一般論とすれば、鳩山首相の「普天間移設問題」の決着は、沖縄県民を裏切り、連立解消となり、国民からも民主党議員も総スカンの状態ですが、基点は「日米共同声明」であり、鳩山首相の「胆力」「智力」の無さに、人間的に「周辺の人間を切れない」性格が災いし、政治主導不在の官僚主導を容認した結果と思っています。

小沢幹事長とすれば、一元政治?二元政治?との批判回避に、党務に精励し、政務と距離を置いてきました。
また、持論の「政治主導」には「政治家が責任」を持つ政治改革であり、政治改革を政権交代後に速やかに成立し、政府が官僚の人事権を持つことで、政治主導が果たさせるという思いがあるが、鳩山政府は、「小沢幹事長の私案」とし、法制化に消極的で推移してきました。

福島党首が、TV番組で、鳩山首相は、防衛省・外務省から抵抗に孤軍奮闘したと発言にあるように、鳩山首相は、閣内・官邸の官僚に包囲網に屈したということで、小沢幹事長とすれば、政治改革し、官僚の人事権を掌握せずに、政治主導の政治は出来ないと、鳩山首相に苦言をされるでしょうね。

文藝評論家の山崎行太郎氏のブログ『小沢幹事長が鳩山首相を見放した日・・・。』で、

”「官僚に屈服する形で政権延命を目指した鳩山首相ではあったが、しかしまさしく官僚に屈服し、福島瑞穂社民党や沖縄県民を切り捨てた時点において、小沢幹事長サイドから見れば、実は鳩山内閣は「終わった」のである」”

と書いておりますが、実態はそうでしょうね。

鳩山首相は、小沢幹事長から親離れを意図してき、小沢幹事長も、意図的に、政府と距離を置き、特に「普天間移設問題」は、一切、無言を通し、逆に、福島党首から電話には、「筋が通っている」と返答し、ブログ「ゲンダイ的考察日記」様のブログ土壇場で平野を一喝~社民党のメンツを立てた小沢の秘策によれば、小沢幹事長は、重野幹事長から“連立手続きはどうなっているのか”とクレームを受け、
”「初めて3党協議をすっ飛ばすと知ったのです。すぐに官邸に『何やってんだ』と電話。罷免という結果は同じでも、3党の党首が話し合いをするとか、関係閣僚による基本政策閣僚委員会をやるとか、ちゃんと手順を踏めと警告したのです」”
と、手順順守しています。

小沢幹事長は、このような無様な政府には、怒り心頭でしょうね。

だからと言って、鳩山首相に辞任を要請せず、「政治主導」を苦言するでしょうね。
鳩山首相には、変節した理由を、「周辺の人間に傷か付かない」ような「抑止力」など子供騙しの弁明せずに、変節した理由を、「5月末:決着」を先送すると、アメリカを追い込むことになり、日米同盟の危機になりえ、安全保障も不安定になり、沖縄基地の恒久化になる危険性もあり、「まずは、県内・辺野古に移設」する日米共同声明を優先したと説明すれば良かったのです。
ただし、アメリカの予算通過のタイミングを図り、県内移設を最小限にし、海兵隊のグアム移設・普天間返却を確実すると。

当方の予想は、小沢幹事長は、辺野古への移設は沖縄民意から実現不可能という見解であるが、辺野古を白紙にしろと言わず、政治改革をし、政治主導で事にあたれと言及するでしょうね。

「参考」

① ブログ「すみっち通信」様のエントリー『米、過去に「県外可能」を伝達』で、

”「沖縄の地元紙、琉球新報の昨年11月15日付けの記事によると、1998年3月に神奈川県のホテルで開かれた日米非公式協議の席で、当時国防次官補代理だったキャンベル現国務次官補が「県外は可能だ」と言明しているのである。」”

”「キャンベル国防次官補代理 それは違うのではないか。事実は、日本政府が、沖縄以外で海兵隊のプレゼンスを支える基盤を米側に提供することが政治的に不可能だ、ということだろう。日本側の政治的事情と米側の作戦上の理由を混同してはならない。」

と、過去には、アメリカ側は、基地の県外可能だが、出来ないのは、日本の政治的事情と論評を紹介しています。
そして、
”「もしかしたら防衛省が鳩山首相に「米側が沖縄でないとダメだと言っている」という二枚舌を使っていた可能性はあるだろう。」”
と書いています。



1 コメント

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鳩山総理の思いは (isao-pw大城 勲)
2010-06-01 20:44:50
私の見るところでは鳩山総理自身は今でも問題解決を諦めてはいないと思います。
残念なことに官房長官、外務大臣、防衛大臣、国土交通大臣及び政務三役らに実務能力が無く自民党政権時代に米国追従して来た官僚に対米交渉を委ねた事が失敗の原因です。
鳩山総理の思いは戦略無き理想論で対米交渉に臨む方法論に欠けていました。
閣僚も政務三役も困難な試練に挑む覚悟が無く官僚の言いなりで鳩山総理の挑戦を妨害する姿勢に終始しています。
彼等は元々が小沢一郎から鳩山由紀夫への代表引継には反対の立場ですから民主党内の勢力争いで小沢、鳩山の失脚を待って主導権を握ろうと虎視眈々と狙っているのです。
鳩山総理が社民党の福島党首の残留に拘った理由もそこに有ると思います。
小沢幹事長も身動き取れない現状では本腰を入れて対米交渉をするには参議院選挙を乗り切って内閣改造後まで待たなければと考えている筈です。
検察を筆頭とする官僚機構との全面戦争に勝利する事が前提ですが厳しい局面です。
失敗すれば民主党は分裂し自民党亜流の官僚支配体制に戻ります。
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