傍観者の独り言

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普天間移設問題:鳩山政権の取り組みは下手?、県外候補あるのか?

2010-03-25 03:40:45 | 沖縄基地

普天間移設問題で、国会において、鳩山首相は、5月末までに、「覚悟」して結論を出すと答弁していましたが、鳩山政権の沖縄基地問題の取り組みは下手としか思えないですね。
普天間移設は、「海外・県外」で着地させるしかなく、「県内候補案」を検討すること自体、本末転倒しているのです。
県外候補案で地元自治体と打診し調整し、アメリカと折衝し、調整不能になった最後の最後に、県内候補案(腹案)にすべきで、取り組み方法が下手としか思えないのですね。

NHKニュースの『基地移設案 調整難航の見通し』と転載すると、

”「沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設問題で、政府は、キャンプシュワブ陸上案や、アメリカ軍基地・ホワイトビーチの沖合埋め立て案、それに鹿児島県の徳之島に訓練を移す案などに加え、こうした案を組み合わせることで、実現可能な移設案を見いだしたいとしていますが、移設候補地の自治体は反対を表明しており、調整は難航するものとみられます。

政府は、普天間基地の移設問題を今年5月末までに決着させるため、今月中に移設先の原案を取りまとめたいとしています。
こうしたなか、鳩山総理大臣は23日夜、平野官房長官、岡田外務大臣、北澤防衛大臣、それに沖縄・北方対策担当の前原国土交通大臣と協議しました。
この中では、名護市のキャンプシュワブの陸上部分に500メートル程度の短い滑走路を造る案、うるま市のアメリカ軍基地・ホワイトビーチの沖合を埋め立てる案が示されました。
また、これに合わせて、鹿児島県の徳之島に訓練や部隊の一部を移すなど、九州南部の離島や九州にある自衛隊の施設に基地機能を分散させる案も示されました。
会議では、こうした案をたたき台として、引き続き協議するとともに、アメリカ側との交渉に岡田外務大臣を、また沖縄県側との交渉に平野官房長官を充てることを決めました。
政府は、普天間基地の危険性の除去が最も重要だとしており、当面は徳之島など、沖縄県外に基地機能を分散させ、最終的には、徳之島やホワイトビーチの沖合埋め立て地に移設することなど、県内移設案と県外移設案を組み合わせることで、実現可能な案を見いだしたいとしています。
しかし、沖縄県の仲井真知事が23日、NHKの取材に対し、「キャンプシュワブ陸上案もホワイトビーチ沖合の埋め立ても、地元が反対しているなかでは実現は難しい」と述べるなど、移設候補地の自治体は反対を表明しており、調整は難航するものとみられます。。
」”

と、移設候補地の自治体と調整が難航すると報道しています。

報道では、沖縄県内の「キャンプシュワブの陸上部案」、「ホワイトビーチ沖合埋立案」に、県外の「徳之島案」があるが、鳩山政権の普天間移設問題は、現行案を否定し、「海外・県外」を主張してきた経過がある以上は、現状では、「キャンプシュワブの陸上部案」、「ホワイトビーチ沖合埋立案」は机上に載せることは不正解で、「徳之島案」らの「県外案」を政府案にし、地元と折衝すべきですね。
基地問題は、沖縄「県内」は勿論の事、「県外」でも地元が反対するのが当然であり、政治力を発揮する場面です。

普天間移設問題は、普天間基地の危険性除去、騒音被害軽減が第一とし、沖縄経済の意向に踏まえて現行案が策定された経緯で、鳩山政権は現行案を否定し、「海外・県外」移設を主張し、鳩山首相は「覚悟」を持って、5月までに、決着させると明言した以上は、政治的に「県外」で政府案を策定することが「絶対解」なのです。
県内案は、「最悪解」でしかならないのです。

鳩山政権のやることは、アメリカの要望など無視しても、県外案を策定し、地元が反対しても政府案にすべきです。
沖縄基地問題は、沖縄県の問題ではなく、日本全体の問題であり、沖縄の負担を沖縄以外の他県が負うことが大前提なのです。
鳩山政権は、「知事会」に、沖縄基地の受け皿を要請することを最初にやることです。
当然、基地を受け入れには地元は、反対するでしょうね、反対することは、傍観者の利己主義なのです。
他府県が受け入れを反対するのであれば、他府県は沖縄県に受け入れできない旨を説明する責務を持たせることです。
要は、沖縄基地問題を全国民的な問題として、取り組みをすべきですね。

普天間移設問題を日米同盟、安全保障の専門家は、現行案がベストで、代替案検討など無駄で日米関係に支障をきたすという見解を述べていますが、政権交代し、日米同盟・安全保障の転換(深化)の好機であり、自分の地元が基地の受け皿候補になれば、「基地は要らない、迷惑だ!」と反対するの自然であり、そこで、初めて、沖縄基地問題が国民的な問題になり、転換(深化)の契機になるのです。
当方もそうであるが、当事者として直面するまでは、他人事なのです。
沖縄を含め全都道府県が「基地は迷惑!」だという社会問題にさせ、初めて、安全保障なり、基地問題が日本の問題になるのです。

当方が、鳩山首相の最適解を求める思考回路が問題というのは、諸々の条件下での最適解になり、公約違反になるからです。
普天間移設問題は、絶対条件の「海外・県外」で最適解を求めることです。
鳩山首相の普天間移設問題の決着を先送りしたのは正解とは思ったが、その後、決着の仕方が下手ですね。
「県外」で候補先を模索し、公開し、地元が反対しても、政治力で決着させる姿勢がみえずに、「覚悟」の言葉だけが踊っているしか見えず、時間的な制約で、県内に着地させるのでないかと思うのです。
沖縄県で大規模な反対集会が予定されているが、候補案の他県でも、同様に、「基地反対」の集会が開催されるようになり、初めて、沖縄基地問題が解決の緒に着くのです。
これが基地問題の日本の民意となるのです。

どうみても、鳩山政権は下手ですね。
日本全体が「基地化反対」の嵐になり、日米同盟に暗雲が漂い始めて、普天間移設問題の「現実解」が見えてくるのです。
難題を解決することとは、熱情・情熱が障害物を溶解させるエネルギーの源なのに、頭の中で模索した「最適解」は「最悪解」になるのです。
鳩山首相の資質を疑いますね。



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