傍観者の独り言

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朝日新聞の記事「3月の大気汚染は過去最高の50倍超」・・・記事〈プロメテウスの罠〉と連動

2011-12-02 11:24:04 | 社会

2日の朝日新聞の記事『3月に降ったセシウム、過去最高の50倍超 気象研観測』で、”「気象庁気象研究所が3月に観測したセシウム137は1平方メートル当たり3万ベクレル弱(暫定値)で、核実験の影響で過去最高を記録した1963年6月の50倍以上だったと発表した。船を使った調査で、北太平洋上に広く降ったこともわかった。」”は、朝日新聞の特集記事『プロメテウスの罠』と連動していますね。

朝日新聞の記事『3月に降ったセシウム、過去最高の50倍超 気象研観測』のWEB版の記事では、
”「気象庁気象研究所(茨城県つくば市)は1日、福島原発事故で放出され、3月に観測したセシウム137は1平方メートル当たり3万ベクレル弱(暫定値)で、核実験の影響で過去最高を記録した1963年6月の50倍以上だったと発表した。船を使った調査で、北太平洋上に広く降ったこともわかった。

 つくば市に降ったセシウム137は4月には数十分の1に減り、夏には1平方メートル当たり数十ベクレルとチェルノブイリ事故後のレベルになったという。環境・応用気象研究部の五十嵐康人室長は「福島原発事故前の水準に下がるまで数十年かかるのでは」と話している。過去最高値は同550ベクレル(移転前の東京都で観測)。

 4~5月に海水を採った調査では、福島原発から大気中に出た放射性物質は北太平洋上の広範囲に降り注いだことがわかった。米西海岸近くでも降っていた。 」”

で終了していますが、紙面での続きは、

”「福島原発から海に流れでたセシウム137とセシウム134は、それぞれすくなくとも3500テラベクトルと試算。表層では北太平洋を東へ広がり、その後潜り込んで南西に流れ、中層の流れにのったものの一部は20~30年後に日本沿岸に戻ると予測している。
地球化学研究部の青山道夫主任研究官は「北太平洋全域の継続調査が必要」と話している。
気象研は1954年から放射能を観測してきたが3月末、今年度予算が突然凍結され、観測中断が迫られた。今回の結果は、それを無視して観測を続けた研究者の努力で得られたものだ
。」”

と報道しています。

記事に登場する地球化学研究部の青山道夫主任研究官、環境・応用気象研究部の五十嵐康人室長は、朝日新聞の特集記事『プロメテウスの罠』の第3シリーズ<観測中止令>の第一回目(11月7日付け)に登場します。

当方は、特集記事『プロメテウスの罠』を通読し、本ブログ「朝日新聞:〈プロメテウスの罠〉で気象庁データを公開に尽力したのは森ゆうこ議員!」で、気象庁気象研究所の今年度の放射能観測予算が凍結された環境下で、青山道夫主任研究官がで外部支援もと水面下で観測を継続し、観測データへ外部公表を抑制された環境下で、観測続行、観測データ公表に尽力したのは、特集記事『プロメテウスの罠』の第2シリーズ<研究者の辞表>の木村真二氏の助言もあり、森ゆうこ参議院議員と紹介しました。

朝日新聞の記事は、商業報道機関の宿命で、遠まわしにトーンを押えた報道になっていますが、『プロメテウスの罠』連載記事を通読していれば、気象研の発表が、何を今更と思いました。

マアー、『プロメテウスの罠』を通読すれば、予算至上、前例偏重、互助組織、国民には真実を伝えない官僚体質を垣間見でき、この度の発表には、気象研の組織内の攻防戦があったのでしょうね。
やはり、硬直化した日本社会は、「破壊と創造」が不可避と思いますね。



1 コメント

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2日朝日朝刊7面の記事 (通りすがり者)
2011-12-02 15:21:11
は中山由美記者です。
(プロメ:気象研予算記事担当)
休載がありましたし、書き残したものを別枠で出したと理解してます。
中山記者の執念でしょう。
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