傍観者の独り言

団塊世代で、民間企業で「チンタラ・グウタラ」に過ごした人間の手前勝手な気儘な戯言・放言。

NHKスペ『"認知症800万人"時代 母と息子 3000日の介護記録』の紹介・・・老老介護の限界

2013-11-22 09:57:45 | 社会

23日(土)9時から NHKスペシャル『"認知症800万人"時代 母と息子 3000日の介護記録』は、元NHKディレクターの相田洋(77)が母親の認知症発見から最期を看取るまでの3000日の在宅介護が放送されます。
当方も老母の認知症発見から特養入所まで在宅介護の体験をしており内容は想像できますが、ある事柄に興味を持ちますね。

NHKスペシャル『"認知症800万人"時代 母と息子 3000日の介護記録』の番組紹介を転載すると、

”「今年、厚労省の研究班は認知症高齢者が推定462万人、予備軍を含めると800万人に上ると発表した。そうした中、国は今年度から新たな認知症施策の5か年計画「オレンジプラン」をスタート。認知症の人を施設ではなく住み慣れた自宅などで介護する「在宅型」へと大きく舵を切ろうとしている。
もしも、認知症の家族を家で介護することになったら、それをどう支えていくのか。それを考える上で画期的な映像記録がある。記録したのは、元NHKディレクターの相田洋(77)。母親の認知症発見から最期を看取るまで、在宅介護の一部始終を3000日にわたり撮影し続けた。市井の家族が介護に格闘する日々をつぶさに捉えた映像は、これまでにない貴重な資料として専門家からも高く評価されている。
番組ではこの映像記録をもとに、医療や福祉など第一線の専門家が、日本の認知症介護の現実と課題について熱く議論を戦わせながら、認知症800万人時代の処方箋を探ってゆく
。」”

また、本日22日の朝日新聞の【ひと】欄で、当該番組を紹介しています。転載すると、

”「認知症の母を撮影した元NHKディレクター 相田洋さん(77)

認知症の母をみとるまでの8年間、家で介護しながら撮影し続けた。「怒り半分。うっぷんばらしだよ」。自ら編集したその記録が23日夜、NHKで放送される。
 廊下に落ちている大便。今まで考えもしなかった日常を「考える間もなく撮った」。発症後、母の家へ妻と移った。トイレや風呂場など、他人ならためらう場所にカメラを取り付け、介護の様子を撮影。「そろそろお迎え来るよ。ばんざい!」と陽気に、だが、本気で話す自分のいら立ちも写した。
「これが長寿国日本で起きている今なんだと思いながらね」
 NHK時代を含めて50年以上、ドキュメンタリーを撮り続けてきた。現場一筋。管理職を断り、ディレクターにこだわった。1991年の半導体産業を追った番組では足かけ3年、日米100人の専門家に取材。落語家のような語り口で自ら番組を案内したことでも評判になり、数々の賞に輝いた。
 「知られたくない部分に真実がある」が信念だ。だが、今回は悩んだ。「母を好奇の目にさらすのでないか」。放送は想定しなかった。地元の病院から頼まれ、高齢者相手に小さな上映会を開いて終わるはずだった。
 NHKの以来に2年間反対し続けたある日、思った。「名も知られず100歳で逝った母が日本一有名なばあさんになるかもしれない。それもテレビ屋としての親孝行かな
。」”

当方の場合には、時間的・物理的な理由で、1人暮らしの老母を定期的な様子見から始まり、ある日、夕刻、一人歩き中(徘徊中)にジョキングの人との衝突転倒事故で救急車で運ばれる事態により、当方だけが実家に移り老母と一緒に暮らすようになり、老母が認知症に患っていると思い、24時間見守るようになりました。
そして介護保険制度仕組みを知り、老母をディサービスに通所、特養入所させてきました。
当初は、当方は、24時間在宅介護をするつもりでしたが、認知症の老母の異常行動、固執行動の抑制に衝動的な暴力を起す回避に特養入所を決めました。
よって、NHKスペシャル番組で、母親の異状行動に、相田洋さんがどのように対応し、衝動的な暴力行為を抑制したのか興味あります。

19日、テレビ朝日の「スーパーJチャネル」で、【~認知症病棟の現実~】で群馬県高崎市のサンピエール病院における施設で対応できない「BPSD](行動・心理症状)の男性の診断状況、認知症専用病棟で夜間の叫び続ける女性患者、終日、自傷行為を続ける女性患者、スタッフに激しく抵抗する男性患者らの様子を視聴すれば家族、特に老老介護での在宅介護の限界を痛感しますね。
親の介護で介護離職が10万いるという現実、連れ合いが認知症になった場合の老老介護の限界、認知症は日本社会の国民病と思わざる得ないこの頃で、当方は「ピンピンコロリ」を切望します。



コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。