傍観者の独り言

団塊世代で、民間企業で「チンタラ・グウタラ」に過ごした人間の手前勝手な気儘な戯言・放言。

橋下市長と山口教授のTV対決・・・現場政治力 VS 現場知らず机上論

2012-01-17 12:41:05 | 政治

15日、TV朝日の番組「報道ステーション SUNDAY」で、橋下市長と北海道大学大学院の山口二郎教授の対決を視聴したが、現場政治力が現場知らず机上の各論を駆逐したという印象でした。
世の中、現場が仕事しており、現場知らずの外野が口を出すことは、ろくな事が無いのですね。

この橋下市長と山口二郎教授との対決については、「J-CAST」が記事『橋下市長と山口教授がテレビ直接対決 終始劣勢山口氏は「難儀なことでした」』では、”「山口氏が、現状の仕組みのままで様々な改善ができると主張するのに対して、橋下氏は「現実はそんな甘いもんじゃない」などと反論。橋下氏は「学者は世間知らず」という非難も多く口にし、山口氏が終始劣勢に立たされた。」”と書いております。

また、大西宏氏は、ブログ『反橋下市長の人たちがなぜ共感されず非力なのか』で、”「番組は、橋下市長の一方的なペースとなり、山口教授が言葉を失う展開となりました」”とし、

”「実際、行政に限らず、企業でも企業が変わっていこうとすると、さまざまなしがらみ、組織の慣性と闘い、社内の体質や組織を変革していくリーダーが必要になってきます。強いリーダーが存在することがファシズムだと感じるか、それぐらいエネルギッシュになってくれないと何も変らないと感じるかで違いがでたのでしょう。

しかし、橋下市長が指摘していたように、批判する側は、なにの変革への具体的なビジョンを示さず、言葉を弄んで批判だけしているように感じてしまうのです。結局は古い殻を改善はしても壊すなという主張にしか聞こえてこないのです
。」”

”「さらに、現実を直視しない、現実、現場を調査しないで、断片だけ取り上げ批判するということの非力さです。
報道ステーション・サンデーでは、山口教授は気の毒なぐらいそれを見せてしまいました。信じられないことで、主義主張が先行し、それが思い込みとなって、現実とは異なる発言をしてしまったことです。また、それがこれまでの古い体制や既得権益を容認することになってしまいます
。」”

と書いており、当方は、大西宏氏の意見に共感しますね。

番組では、教育委員会制度改革が議論が白熱し、山口教授は、愛知県犬山市の事例で、現体制でもやり方次第で教育改革ができ、障害は、文科省の中央集権の官僚体制と批判したが、橋下市長は、「現場を知らない学者さんの空論」と一蹴し、現場の実情を説明し、現体制を破壊しなければ教育改革できないと自論を熱弁。

当方は、本ブログ「日本再生には、踊り場で一呼吸してから・・・橋下手腕を期待(雑感)」で、「文藝春秋」(2009.02)に記載された堺屋太一氏との対談記事「暴れん坊知事、官と戦う」を読み、

”「橋下知事は、全国学力テストの市町村成績の公開要求から文化省に「バカ官僚」と物議をおこしましたが、橋本知事は基礎力を重視しており、基礎力で躓くと、学校なんて地獄、授業はほとんど拷問で、だから外にいってヤンチャに走り、大阪府の中学生の犯罪率はワーストワンは、大阪の教育と因果関係があるという認識しており、

”「調査によると、当然ながら、授業がわかると感じている子ほど、将来に対しての夢や希望を持ってる。
つまり全国学力テストで都道府県中、小学校41位、中学校45位の大阪府の子供は、夢も希望を持ってる率が全国でも低いんですよ
。」”

と発言しています。

そして、橋下知事は、日本の伸びない理由を「国の事業や予算を民間の感覚でみると、驚くべき無駄ばかり」と言っており、それは、「ペーパーテスト試験に受かった優秀な官僚が、生きた経済原則や、人間の行動心理、金の効果的な使い方、何にも知らない」と官僚批判しています
。」”

と、橋元知事の見解に賛同すると書きました。

番組では、教育委員会制度が議論になりました。
山口教授は、現制度体制での問題解決の方法論を述べ、橋下知事は、現制度体制が問題の根源とし、政治が解決の使命と現状認識の違いが顕在化しましたね。

当方は、現場力を重視する考えですが、現場には御用化した組合が蔓延り、非組合員には、人事での去勢化のパワーが存在しているのは現実ですね。
本ブログで、”「組合は組合員の為の存在から、御用組合化し、組合幹部の為の存在になり、無用・不要」”と書きましたが、非組合員になっても、水面下の属人的な互助組織が人事に影響力をもち、奇麗事での話は表層的な解決しかならず、本質的な問題解決には、現体制の「破壊と創造」の独裁的な政治力が必要なのです。

本ブログでも書きましたが、橋下手腕で、日本の変革の先導を期待します。



1 コメント

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橋下の矛盾 (Zequ)
2012-02-11 17:18:18
「ペーパーテスト試験に受かった優秀な官僚が、生きた経済原則や、人間の行動心理、金の効果的な使い方、何にも知らない」と批判しながら、形骸化した「学力テスト」を重視する橋下市長の首長は矛盾しませんか。
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