傍観者の独り言

団塊世代で、民間企業で「チンタラ・グウタラ」に過ごした人間の手前勝手な気儘な戯言・放言。

民主党マニフェスト:日経BPは守旧傾向!、ダイヤモンドは中間?

2009-08-01 05:18:50 | 政治

昨日、自民党のマニフェストが発表されたが、先に発表した民主党のマニフェストについて、日経BPサイトでのコラムを連載している有識者(花岡 信昭氏田原総一朗氏)のコメントは守旧傾向で、一方、ダイヤモンド社での有識者(町田徹氏、神保哲生、上杉隆氏)のコメントは、革新傾向という印象を持ちますね。

日経BPサイトでの政治ジャーナリストの花岡 信昭氏のコラム『民主党マニフェストはどこがまずいのか』は、
”「「国家像」がどうにも見えてこない、国民受けをねらった「ばらまき公約」ばかりが前面に出過ぎているからだ。このマニフェストからは、日本をどういう国にしていこうとするのか、目指すべき国家像といったものが見えてこない。政権を担おうとするからには、そこが最も大事な点ではなかったのか。」”
と国家感が希薄と酷評していますね。
マアー、当方は、花岡 信昭氏については、御用ジャーナリストと認識していますが。

日経BPサイトでのジャーナリストの田原総一朗氏のコラム『「得か損か」の民主党マニフェストに失望した』で、国民は政治の透明性を望んでいるが、民主党の政策は「ばらまき」を露骨に出してき、国民に媚をうっているのは、小沢一郎氏が政策責任者の岡田克也幹事長を自分(小沢)スタイルに押さえ込み、政治の透明性がみえなくなったという小沢一郎氏の諸悪の根源という論調ですね。
当方は、本ブログ『テレビ朝日の「サンデープロジェクト」も政権(司会)交代を!・・・不快!』で、田原総一朗氏は「老人性固執症状」に陥っていると批判しましたが、小沢一郎氏を悪者と固執したいのでしょうね。
特定の誰かを悪者に言及しとけば、世の中の動向に、いかようにも迎合できますから。

一方、ダイヤモンド社においては、ジャーナリストの町田徹氏の『自民党・霞が関に操られるメディア  民主党マニフェスト批判の本当の理由』では、

”「総選挙に向けた民主党のマニフェストが大手メディアから集中砲火を浴びている。「財源が不透明だ」とか「ばらまきという点で他と変わらない」といった指摘が、そうした批判のポイントだ。

しかし、こうした批判の本当の発信源は、実は政権の座を失いたくない自民党と、その走狗と化した霞が関の各官庁だ。劣化する一方のメディアの多くが、こうした批判の発信源やその意図を冷静に検証する作業を怠ったまま、敵役である自民党の言い分に過ぎない民主党批判を垂れ流すという致命的失態を犯しているのである
。」”

と、改革を迫られるのが確実な霞が関の官僚の一部が、自民党の要請で、民主党の「粗探し」に協力し、それをメディアが機械的に流布していると論じていますね。

また、ダイヤモンド社おいては、ジャーナリストの上杉隆氏の『民主党マニフェストに“ダメ出し”するのがメディアの仕事か?』は、メディア報道について、

”「メディアは、海外の新聞などがそうするように、両党のマニフェストを仔細に比較検証し、自らの立場を明確にし、支持を打ち出してみたらどうだろうか。
双方を批判しながら、自らを客観的だと称し、安全な場所に逃げ続ける報道姿勢はそろそろ改めたらどうか。
 筆者(上杉隆氏)にはいまのマスコミ論調が、じつはマニフェストの検証から逃れるための口実であり、思考停止の欺瞞としか思えない
。」”

とメディア報道のありかたに苦言を呈していますね。

上杉隆氏は、コラム『小沢代表から記者クラブ開放の言質をとった記者会見での質問』で、民主党から記者クラブ開放の言質をとったと書いており、田原総一朗氏が問題視する「政治の透明性」は、閉鎖的な自民党より民主党のほうが革新的ですね。

当方が関心を持ったのは、本ブログ『民主党マニフェスト:神保哲生氏の論説は本質的!・・・民主党政策は正論!』で書きましたが、ダイヤモンド・サイトの神保哲生氏の『国民総背番号制で税金・社会保険料を徴収。実は強面な「3つのフェアネス」政策』で民主党の政策のバックボーンが理解できましたね。
民主党の政策パッケージ全体の理念的支柱を「オープン・アンド・フェアネス」とし、「公開・透明性と公平」であり、「生活第一」の生活者支援策と相反する「国民総背番号制で税金・社会保険料を徴収」と厳しさが伴うということです。
自民党の公約の「社会保障カード」とは、導入目的が違いますね。

花岡 信昭氏は、民主党の政策は「ばらまき公約」とし、「そのほか、論議が尽くされていない「人権侵害救済機関の創設」「社会保険庁と国税庁の統合による歳入庁の創設」などが、さりげなく盛り込まれている」と2行程度でコメントしている程度で、民主党の政策の全体ストリーを理解できていないと思いましたね。

また、田原総一朗氏は、小沢一郎氏の先の参議院選挙の成功体験を引きずり、民主党の政策を小沢一郎色に染めたと言及しています。
しかしながら、民主党マニフェストで小沢一郎の名前が出てきたのは、人気者の橋本知事が「民主党のマニフェストには、地方分権(協議機関の法制化)の記述がなく、失望した」の発言に、鳩山代表がマニフェストを更新する用意があるという発言に対して、小沢氏は「盛り込んで悪いわけではないが、わたしたちは今の行政の仕組みを根本的に変えようと言っている。今の仕組みを前提にした議論をする必要はない」と政権公約の追加不要の発言程度ではないでしょうか?
田原総一朗氏は、やはり、「老人性固執症状」に陥っていますね。

ということで、当方は、日経グループは、守旧傾向と印象を持っています。
特に、日経ビジネスに、松田 賢弥氏が、『小沢一郎、出馬選挙区未定を続ける背後』を寄稿しています。
要は、自著「小沢一郎 虚飾の支配者」に記述した小沢一郎氏の不透明な巨額な資産の相続問題があり、出馬選挙区が定まらなかったということです。
マアー、松田 賢弥氏は、「週刊現代」に小沢追及を連載してきており、小沢一郎氏は「蓄財」に注力してき、金権政治家だと言いたいのでしょうが、日経ビジネスが、この時期に、政治問題で、著者に、自著の宣伝に関わる内容を寄稿させる意図は何かと疑いを持ちますね。

とはいえ、ダイヤモンド社も、「週刊ダイヤモンド」(8/1号)に、「オピニオン」に、櫻井よしこ女史が寄稿の「政権奪取間近の民主党 問われる小沢一郎氏問題」を記載しております。
内容は、8月30日の衆議院選で民主党政権が誕生するとするが、不安は、小沢一郎氏問題としている。
小沢一郎氏問題を、松田 賢弥氏著の「小沢一郎 虚飾の支配者」の題材にし、松田 賢弥氏の小沢批判を同感とし、「たとえ、政権をとっても、小沢氏、そして、民主党の未来は、危ういと思えてならないのである」と結んでいますね。
なにか、櫻井よしこ女史も、若年性固執症候か?、若年性偏執症候?が見受けられるますね。

また、ダイヤモンド社は、竹中平蔵グループであった岸 博幸氏(慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授)の『“脱官僚”の方法論を勘違いしている・・・民主党マニフェストの本当の問題点』を記載していますね。

どちらにしても、小沢一郎氏は、田原総一朗氏、櫻井よしこ女史に嫌われたものですね。
当方は、当面は、波長のあうブログ「ゲンダイ的考察日記」を愛読するつもりです。

【追記】
櫻井よしこ女史の「政権奪取間近の民主党 問われる小沢一郎氏問題





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