ノエルのブログ

シネマと海外文学、そしてお庭の話

ジュリエット・グレコのこと

2020-09-25 22:01:44 | アート・文化

シャンソン歌手のジュリエット・グレコさんが亡くなられました。御年、93才だったとか……高齢ですね。

しかし、彼女の名前は、私にとって、自分が生まれる前の「フランスの青春」を連想させる、素敵なものでした。実際、実存主義者たちとも交流があり、その歌後や、華やかな美しさが愛されたのだとか。

映画にも出演していたというのですが、彼女の姿を「オルフェ」の映画でも観た記憶はありません。ぜひ、観たいなあ。

      

シャンソン歌手というと、どうしてもエディット・ピアフなどが有名で、私もピアフの「ラ・ヴィアン・ローズ」のハリケーンのような高音の歌声が、いつまでも心に残っているのですが、グレコの声は知りません。今でも、彼女の代表作を集めたCDは、手に入るのかしら?

昔、母が来日したグレコのコンサートへ行ったとかで、モノクロのパンフレットを見せてくれたことも記憶に残っています。そのどこかスペイン的な、気怠い容姿も、心に鮮やか。

マリー・ラフォレについで、古き良きフランスの名花が、また一人消えました……。


2 コメント

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Unknown (ルー)
2020-09-25 22:55:54
こんばんは!ノエルさん!一昨日「私の美しい毒に」が届き、一気に読ませていただきました。
ゴシックロマン風で、エドガー・アラン・ポーと小川洋子さんを合わせたような作品という印象です。
装丁も素敵です。ガーネットの色が綺麗で、ティーカップの模様も繊細で上品な御本です。
アパルトマンの内装も目に浮かぶようで、私の好きなインテリアです。夕暮れどきの描写は、フィッジェラルドの短編を読んでいるようです。
影村さんは、一体、何だったのでしょうか?
謎が残ります。
独特の神秘的な雰囲気のある作品で、小説がお書きになれるということが、うらやましいです。
これからの作品も楽しみにしております。
私は、アメリカのホーソンやメルビルやポーの時代の作家の中では、ポーが1番好きです。
それから、私は、シャンソンも好きです。
おやすみなさい!
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Unknown (noelnohon)
2020-09-26 21:20:43
ルーさん、こんばんは!
「私の毒」を読んでくださったとのこと――つたない作品に、過分のお言葉、本当にありがとうございます。情景ばかりが頭の中に浮かんだのを書きとめたという感じで、物語の形にすらなっていないものです。今思い出しても恥ずかしい限りなのですが、当時は愛犬が死んだ後、それを記念した私家版を作り、ぽつぽつと文章を書きはじめた頃でした。今も、創作しているのですが、どうやら私は児童文学より、一般小説の方が向いているようです。
ルーさんは、ホーソンやメルビルも読まれているとのこと。凄いですね。私など、ホーソンは「緋文字」メルビルは「白鯨」(だったかな?)と作品名を覚えているにすぎず、読んだことはありません。
でも、ルーさんと同じように、エドガー・アラン・ポーは大好きです!(ミステリというより、怪奇物系統ですが、とっても面白いですし)。
まだ小さな子供だった小学二年か三年の時、児童用に優しく書かれたポーの作品集を読んで、その面白さに時を忘れたことも、今も懐かしく思い出します。
インドでの前世が、一人の青年の中に甦る話「鋸山の怪」や、「アッシャー家の没落」、「モルグ街の殺人」など、やっぱりポーを越える怪奇と幻想の作家はいないように感じてしまいますね。
音楽には疎いので、シャンソンといっても、本当にピアフや、「ピカルディの薔薇」「暗い日曜日」くらいしか思い浮かびません。ぜひ、いろいろ教えてください♪
それでは、Bonne nuit! 
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