シクロワイアードに掲載されていた写真です。
昨年までシマノレーシングで走っていた西薗良太選手(ブリヂストンアンカー)が現在参加中のツアー・オブ・カタールで世界の強豪と共に逃げ集団を形成している写真です。
彼は、昨年の全日本タイムトライアル選手権で3位に入る程、平地のスピード持続にも長けたパワーある選手でした。
この砂漠の平坦基調でのハイスピードレースで逃げに乗るだけでも、流石!といえます。
がしかし、他国のパワー系選手と並ぶと彼の小ささは際立っていますね。特に身体を横から見たときの厚みに関しては、日本人と欧米人を比べると明らかな厚みの違いがあるように感じます。
それだけで見た目から受けるパワー差を感じてしまいますね。
私がヨーロッパで活動していた時、同じような体格に見える人が着ているものを借りて着用すると実際にはブカブカ。服を買いに行っても子供用サイズしか合うものが無い、といった経験があります。
一見、棒のように身体が細く見えるヨーロッパのトップクライマーも、細い手足がついた体幹が実は凄くしっかりとしています。
竹の木の先端側(細い方)と根元側(太い方)を持って2名でひねり合いをした時、太い方を持った方が圧倒的に有利。
これが人間の身体にも当てはまるなら、手足を支える土台の役割をする体幹も太い方が力が出るのでは無いでしょうか。
そして日本人は圧倒的に不利なのか!?と言えばそんな事はなく、ヨーロッパのプロとして活躍する別府選手や新城選手、土井選手、宮沢選手なんかは、やはりかなりしっかりした体幹をしているように見えます、そしてそれは年を重ねるごとに大きくなっているようにも感じます。
実は私も難しい事はさっぱり解りませんが、そんな見方をしていくと面白い発見があったりトレーニングに生かせるヒントをつかめるのかも知れませんね。
そして、この写真に写っている西薗良太選手は、そんなこんなを誰よりも考えている選手でした(なんてったって東大卒)。
私はどちらかと言えば、考える事が苦手でフィーリングでやってましたが・・・。
がしかし、小さな身体で世界と戦う姿がまたこれカッコ良いですね。