日々、あっという間に時間が過ぎて行きます。
が、ふと思考回路が固まったり、仕事が行き詰まり時間ができる時間帯があります。
ホッと一息、コーヒーでも飲みながら休憩をするのが通常でしょうが今の私は違います。
速攻ランニングや自転車に飛び乗り運動開始です。
昨日も夕方選手が買い出しに出かけ、それまでしていた作業が出来なくなったのでチョットだけサイクリング。
のつもりが、時間がないことでむしろ湧き出る集中力に後押しされ、1時間半かなり頑張って走ってしまいました。
ベルギーのサイクリングオヤジ達を、日本代表サイクリングオヤジがごぼう抜きにしてくれました。笑
ちなみに自転車はサイズが大きな代車、シューズは選手個人の予備を取り上げ、ジャージ類はこちらのスタッフ用に用意したBIGサイズウェア。ヘルメットは新品の予備に手を出してしまうという横暴っぷりです。

※森に張り巡らされたサイクリングロード

せっかくなので、ここ数日は食事にも気を配り体重もダウン中。
ものの1週間で2kg近くですよ奥さん!
毎日当たり前のように飲んでいたビールも最近飲んでいません。
運動の継続は、日々節制した生活を送る集中力も高めてくれるのです。
と、いう事で、毎日朝から晩まで全力で生活しております。

最近の飲み物はカロリーゼロの炭酸飲料水です。

↑トレーニングに出発して行く選手達。
ベルギーの生活も残り少なくなってまいりました。
レースとトレーニングを繰り返す日々。
暑くても空気は乾燥し、日本の夏よりは自転車に乗るには都合が良い感じです。
おまけに昼が長く夜は22時くらいまでならばトレーニングできるほど明るい環境。
自転車の整備や掃除洗濯といった日々の雑務をこなす上でも大変便利です。
が、やはり人間朝はゆっくり寝ていたいもの。
早く起きる必要も無いのでトレーニングの開始時間も日本にいる時よりおそくなっています。
今時期の日本は太陽が出る前の比較的涼しい時間にトレーニングしたほうが効率が上がるのですが、疲労を抱え続ける選手にとって、早起きほど辛いことはないですからね。
がしかし、やはりそこは日本人な私。
日本のうだる暑さの中での自転車走行が、何だかとても恋しいです。
贅沢な欲求なのは理解しているのですがね。
が、暑さをなめてかかっては命取り。
日本の皆様、熱中症には用心し、是非楽しい夏の自転車ライフをお過ごしください。
と、言う事で今日は今月3回目の自転車走行をしました。
選手のトレーニングに1時間着いてゆき、近道で1時間の道のりを帰宅すれば約2時間50kmの走行が可能です。
んが、いざ1時間走ったところで『もうちょっと』という欲が出てしまい、思わず選手と同じ方向に走っていってしまいました。
休憩地点では大雨が降ってきて気温も下がり濡れて身体を冷やしてしまった選手は戦意喪失。
トレーニングの予定を変更し宿へ直行!と思った矢先雨が止み、予定通りの道を走り出します。
こうなると私も一人で帰る気にならず『もう少しなら』とトレーニングに着いて行きますが時間がどんどん経過。
結局、なんと130kmの行程を走っておりました。
これは私が選手で無くなった時から数えて一番の長距離走です。
最近では一月分となる走行距離を1日走ってしまいました。
こちらへ来て、時間を見つけてはランニングや腕立て伏せ等運動をしておりましたが、その成果が現れたか?何とか集団の後ろから離れない程度には走る事ができています。
が、今は現役時代の合宿中の疲労を思い出すほど全身疲労を抱えています。
が、ちょっとだけへこんだように見えるお腹を見ていると、妙な充実感に満たされています。
今夜は空腹に耐えて寝る決意。
翌朝体重計に乗るのが楽しみだ。
ベルギーでのレース遠征、同じくこちらで活動しているアイサンチームと一緒のレースを走る事が何度かありました。
先日のレースで途中リタイアして、補給所に現れた盛一大選手。
『今日は本当に身体が動きません。』
と、この遠征一番の暑さの中行われたレースに憔悴し切った様子。
丁度そこに現れた移動アイスクリーム屋の車!
ベルギーのレース事情に詳しくアイサンのスタッフとして参加しているチームユーラシア監督、橋川健さんにそのアイスをおごって頂き(私も)一口食べたらどうでしょう。
『んめー!!!』と途端に復活?の盛選手、この世の食べ物で一番うまい!と豪語し食べておりました。
レースに参加中の選手は、皆苦しみに耐え続けながら走っているのに実に不謹慎。
と思われてしまいそうですが、盛選手はここまでの数戦、全力でレースに臨み他の選手の上を行く好成績を挙げ続けてきた選手、週に数回走る170kmのハイレベルレース全てに集中力を出す事など無理な話です。
スポーツの中で‘粘る’事は大切ですが、それをも超えてしまったとき、悪い意味でネガティブにならずに次に切り替える気持ちは必要不可欠です。
トラック競技ではワールドカップ優勝、世界選手権銅メダル等の実績を持ち世界レベルでの活躍を見せる盛選手、スイッチのON&OFFがしっかりしている印象です。
もちろん、選手が通過するときはアイス片手に手を振るなどという事はせずに、補給員として選手のサポートにまわっておりました。
橋川氏↑アイスご馳走さまでした。