オリンピックが開幕しましたね。
昨晩は開会式を見ましたが、時差1時間しかないベルギーでも起きているのが辛いくらい夜中までの放送でしたが、日本の皆様の中には、気合で早起きして見た方は多いいのでしょうか。
にしても、さすがクリエイティブな都市ロンドン。
もう一度最初から見たいと思えるほどの開会式でした。
ミスター・ビーンとオーケストラの絡みは笑いながらもオーケストラ側の演技?に感動すら覚えました。
本日は早速ロード競技が開催されました。
日本代表の別府選手と新城選手の堂々たる走りは実に素晴らしかった。
私も彼らと同じような場所で走っていた事がありますが、今彼らが見ている世界は、私に見えていたものとは全く違ったものである事は容易に想像できます。
彼らの成績は、ものの数年前であれば全く持って信じ難いほどの好結果だったと思います。
レース中、メダル獲得の可能性を現実的に期待して観戦できていたのは、紛れも無くその場を走る彼ら自身が積み上げた実績によるものでした。
その難しさを一番よく理解できるのは、彼らにより近い実力を持つ選手たちに他なりません。
ほんの僅かな要素が大きな結果を左右するロード競技。
その薄いようでとてつもなく硬い壁に小さな穴を開けようと、日々様々な努力を行っているのです。
彼らの素晴らしい走りに勇気を貰い、同時に大きな緊張感も感じたのです。
彼らの作る流れを何とかして維持しなくてはと。
終盤のコーナーでクラッシュしたスイス代表のカンチェラーラ、今日の展開であれば優勝に最も近い存在であったように見えただけに残念です。
映像を見た感じでは、ともすれば前を走るバイクがいなければ避けられていたのではないかと、個人的に感じています。
コーナーに入るスピードは明らかにオーバースピードであったのでしょうが、目の前から撮影するバイクからの映像が落車の直前一瞬急激に縮まって見えました。
バイクと自転車の挙動は微妙に違います、コーナー中一気に近づいたバイクに無意識に体の動きが硬直し、ただでさえ限界に達していたタイヤのグリップが抜け、コントロールを失ったように見えます。
もちろんこれは私の想像であり、映像バイクにミスがあったという話でもありません。
選手もバイクの挙動を予測できたはずです。
百戦錬磨の超一流選手でも余裕の持てない、限界の中での戦いだったのだと印象づけられたシーンであったと思うのです。
ロードレースは健全や安全だけを優先しては走れない競技、もちろん勝負を争う全てのスポーツに共通する事と思います。
リスクを含む限界を競うからこそ、闘争本能を持つ我々人間にとってスポーツが素晴らしく見えるのでしょうね。
世の中、リスクも緊張感も他人から見て魅力のかけらも感じない争いも多々あり、その争いの中に自分が身をおく事が多い気もしていますが。。。
下らないダジャレの言い合いとか。。。やっている本人は魅力を感じています。