Hidenori Nodera 野寺秀徳『輝く路の上で』

SHIMANO Racing野寺監督のブログ

北海道へ移動です

2015-09-08 18:14:31 | インポート


先日まで長野県の山の中に居たのに、今は日本海の海上を移動しております。

そう北海道で開催されるレースに向けスタッフはフェリーで先に出発したのです。

この、何もする事ができない(しようとするという揺れで酔います)状況。

一年で一番ユックリできる時間です。
写真は日の入りを見に船のデッキにでる人たち。

太陽の恵みに感謝です。

ところで台風が来ているようですね。
明日、はたして選手たちは北海道に飛ぶ事ができるのでしょうか?




長野県の合宿から帰阪した翌日、久しぶりに自転車に乗って出かけたねですが、普段チームがトレーニングしている峠の裏道へ入ってみました。

最初は順調だったのですが、途中からは完全に砂利道。

今更折り返す事もできず頂上へ。
そこからは見慣れた道へアクセスできたのですが、ドキドキものでした。

が、日常のちょっとした冒険はいくつになっても楽しいものです。



がしかし、台風の中での冒険は避けたいものですね。

明日、大丈夫かな、、、
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野辺山合宿終え大阪へ

2015-09-06 19:01:23 | 日記

 

長野県にて行われていた合宿が終了しました。

レース遠征の合間にできた限られた期間での強化トレーニング。
短期で成果をあげる計画を立て現地に向かいましたが、週間天気予報では連日雲行きが怪しく、
雨の中で体調を維持できる短時間のトレーニングとなるであろうと予測していました。
しかしながら、結果としては全日程目指した強度でのトレーニングを行うことができました。
拠点としたSY-Nakオーナー中込夫妻のアドバイスにより、
スタート時間の調整やトレーニングコースの設定などを日々修正できた事で雨を避け、
降られたとしても身体を冷やしすぎずトレーニングを終えることができたのです。

もちろん、‛トレーニングの量を減らす’逃げ道は多々ありましたが、
選手が高く保ち続けた集中力により負荷をしっかりとかける期間として、
申し分ない活動ができたと感じています。

もちろん、それらは過程であり目的はレースの場での結果。
厳しいトレーニングが報われ結果に出ることを望んでなりません。


▲この合宿唯一の休養日は朝から雨。選手はトレーナーに自転車をセットし軽く汗を流しました。
一台のテントに5名の選手がひしめきトレーニング。
低酸素なうえ高濃度で二酸化炭素が発生した空間となっていた事でしょう。



▲瑞牆の登り、通仙峡を走ります。日本名水百選とのこと。



▲この日は最後の30分は雨に降られました。が計画通り走った選手の表情は明るい?です。


▲河童ではありません。入部キャプテンです。


▲八ヶ岳の南を走るエコーライン。景色が最高! 


▲最終日はようやく晴れ渡る空が見えました。宇宙飛行士の油井さんは野辺山のすぐ近所、
川上村出身とのこと。幼少期レタス畑から夜空を見上げ『大きくなったら宇宙に行く』
という夢を叶えたそうです。


▲数日間滞在したSY-Nak Cabinで中込夫妻と記念撮影。


▲ありがとうございました。また来ます!


 
▲最終日は小淵沢インターの近くから時間の許す限り走行。白樺湖までの登り。
水田の景色の中を走ります。

 


▲ビーナスライン標高1600メートル付近をアップダウン


▲『時間が無い』という監督の言葉むなしく選手は美ヶ原まで走行。


▲美ヶ原高原から見た景色。


▲選手は達成感に満ちた余裕の笑顔。

が、ここは折り返し地点です。
この後75kmの復路を走りはじめ道中選手の顔からは表情が消えました。

だから言わんこっちゃない!

結局、この後大阪の自宅に着いたのは夜中の1時。。。
ま、それはそれで充実した時間でした。

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こころ洗われる山生活中 

2015-09-02 22:01:04 | 日記

長野県での合宿も早くも後半に入ります。
天気は不安定で時折雨も降りますが、計画通りトレーニングを遂行しています。



八ヶ岳の麓を移動する雨雲の行き先を読みながら走行するのですが、これがまた難しい。
文明の利器、スマフォを駆使してもフェイントをかけてくる自然は、まだまだ人間よりウワテだという事なのでしょうか。



しかしながら、苦しんで登りきる山頂から見る景色は格別なものですね!

ものですね!とか語った私、実は自動車で上っていたことに今さら気が付きましたが、やはり頂上からの眺めは絶景でした。笑



最近のトレーニングは色々なデジタル機器を利用し行われています。
選手は過去~現状の走行データを可視化できる機器を利用することが多いのですが、
私はというと慣れない土地で選手がスムースに走行できるように、
現状~未来の為にデジタル機器を利用する事が多いように思います。

スマートフォンでは走行予定ルートを入れ確認したり、地図で補給食の調達店舗を探したり。
選手とはぐれた時には、お互いの位置情報を共有し、合流したりもできてしまいます。

腕時計でも高度を測定し地図と照らし合わせたり。

便利な世の中になったものですね。


ところで、今日の練習中登坂でシマノレーシングの集団に一人の中学生が合流した時間がありました。
ちょうど学校からの帰り道、いつもの道のりを自転車で帰っていたようです。
が、その場所は山間の集落までの登坂。
選手の使用する軽量バイクよりだいぶ重い自転車で、かなりのハイペースで走り、
選手の隊列の中に数秒入る形になったのです。

選手に対抗して無理しているようでもなく彼にとってはいつもの事のよう、
隊列から離れた後も淡々とペースを刻んでおりました。

頑張って!と声をかけると『ありがとうございます!』と、
何とも礼儀正しく言葉を返してくれるではありませんか。
清々しいかれの態度に心洗われる私と鳴島マッサー。

が、そんな余韻に浸る我々の耳にある音が。
自転車から、キュルキュルーとチェーンのオイルが切れている音が鳴り響いています。

自転車文化の発展を願う我々自転車チームスタッフにとって、無視できない音です。
『ちょっと待って!』
となかば強引に彼を静止させる我々。
『油さしたらもっと早く走れるよ。』と言うと、警戒していた彼の顔が明るくなりました。
私が彼の自転車に油をさしていると、鳴島マッサーが『空気も少ないよ』
と空気入れを取り出し、空気を入れはじめました。

『自転車の合宿をしている。君の自転車についている部品と同じ会社がスポンサーなんだよ』
と、ちょっとだけ世間話をしながらの作業、別れ際に『どこから来たんですか?』と聞かれ、
『大阪だよ。チーム応援してな、よかったら将来チームに入ってよ』と言うと、
驚いた様子で笑顔を見せ『ありがとうございました!』と言ってくれました。

こんな出来事を機に、本当にスポーツサイクルに興味を持てくれたら嬉しいですよね。
もちろん本気で選手を志し、成功したらそんな素敵な事はありません。

夢のような話を想像してしまうほど、自然の中をひた走る彼の姿は力づよく輝いて見えました。








休養日になぜかずっとマウンテンバイクに乗っていた小山選手。
彼もつい数年前まで、選手に憧れる少年だったのでしょう。

めっちゃ楽しいです~。
と、いう彼の笑顔も今日の少年と変わらず輝いておりました。

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長野県野辺山高原に滞在中

2015-09-01 10:17:43 | インポート


チームは長野県野辺山高原にてトレーニングキャンプに入っております。

キャンプ拠点となるSY-Nak cabinは八ヶ岳の麓、標高1300mに位置し、高地での環境でトレーニングすることができます。

我々が普段滞在する大阪と比較し、空気が薄く気圧も低いため運動時の身体への負荷がかかり、運動能力の向上に繋げることも期待されます。

しかし、やはりこのような場所でのトレーニングの一番の魅力は、空気や景色の良さにあるように感じます。

トレーニングは苦しいものですが、時としてそれを癒す環境も重要、肉体の疲労だけでなく精神的なリラックスもできそうです。

最初の写真は虹の中を走る選手たち。

さぞかし、気分よく走っていたことと思っていましたが、後から聞いたら『え?どこでしたか?』と。

ひたすら坂を下り、そしてまた上る。

選手の視界には前の人のお尻しか見えていなかったようです。




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