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Hidenori Nodera 野寺秀徳『輝く路の上で』

SHIMANO Racing野寺監督のブログ

しかたなく森ラン

2013-04-30 04:32:16 | インポート

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あっと言う間に4月が終わろうとしておりますね。

今月も1度通勤で自転車に乗っただけ。

先月も同じでしたからひと月平均30㎞ではあーりませんか。

選手の時は月3000㎞を目標に(3000㎞/月は結構頑張らなくては達成できませんでしたが)走っていたのに100分の1になってしまいました。。。

オランダでは日々の移動中にありきたりのファーストフードを食べてばかりいるので食事が偏ってしかも高カロリー。

気が付けばお腹がぽっこり、ある意味やっと監督ぽくなってきました。

お腹だけ監督らしくなるってぇのもなんだか悲しいものですね(笑)

と言うことで、この遠征には私が乗れる自転車は無いので今日は運動不足に抵抗するために森をランニングです。

現在滞在している付近では何キロも森の中の道を走ることができます。

ここには日本のような美しい山がありませんが、日本にはあまりない森を走るっていうのも悪くありません。

静寂に包まれた森で葉や木の実を踏む音を聞きながら走る、気持ち良くてついつい遠くまで行き過ぎ帰り道はヘロヘロです。

昨日チームが参加したレースも森の中を走りました。

が、悪路の森は牙をむいて選手に襲い掛かります。

クラッシュや機材トラブル、それに対応するチームカーの隊列は密集して激しく争うラリーカーの集団のよう、車輪を手に慌てて枯れ木の上を走るスタッフも足を取られて激しくクラッシュ。

人と自転車と車、粉塵と舞い上がる枯葉が入り乱れ交差してゆきます。

森はその部分だけ喧騒を超えた狂騒が渦巻いていました。

鮮やかで整った自転車レースシーンは美しいですが。

まさに無秩序なレースシーンもまた美しいです。

そんな事を考えていたら危険をおかしてレースしている選手には申し訳ありませんでしょうか(笑)

Mori

      Photo_3 ゴールした西村選手。

走り終えた選手は、石畳に暴れる自転車を抑え込むことで手のひらやお尻の皮が擦り切れてしまっていました。

手首の腱鞘炎を起こしている選手も。激しいです。

※お尻は見ていません、選手の自己申告を聞いただけです(笑)

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目にする風景

2013-04-26 06:10:00 | インポート
      

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先ほど選手の滞在するバンガロー敷地から出た時のこと、森から続く道の上にに大きな月が浮かんでいました。

薄く光る大きな円があまりに綺麗だったので、沈んでしまう前に急いででカメラを取りにバンガローへ。

が、戻ってみると西に沈んでいくと思っていた月は東から昇りゆくものでした。

異国の地に昇る月の美しさに見とれながらも、知らずうちに何気ない故郷の風景が脳裏にいくつも浮かんでいました。

ふるさとは遠くにありて思ふもの

色々な土地でいろいろな人や景色に出会い、そして故郷をいとしく思う。

私のような小さな人間がこのような経験ができるのも、自転車という乗り物に出会えたから。

あらためて、いろいろな事に対して感謝する思いが湧きあがるのでした。

注: 私のような小さい人間=背の大きさ等の事ではありません。笑

 

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ヨーロッパ生活は不便で快適

2013-04-25 23:27:19 | インポート

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と、いうことでヨーロッパに来ております。

オランダといえば雲に覆われて寒いイメージがあるのですが、我々の普段の行いが良いのでしょう。

晴天に恵まれた日々を過ごしています。

今滞在するバンガローは洗濯機が無いので、簡易脱水機のみ手に入れ、ジャブジャブ手洗いが日常となっております。

身体を休めなくてはいけないスポーツ選手に手洗いは酷なのですが、乾燥した気候に洗濯物はアッという間に乾きます。

むしろ外で行う洗濯が日々の生活リズムを整えてくれているようにさえ感じます。

やはり日本との時差というのは結構つらく身体にのしかかり、1週間ほどたってそれまであまり感じていなかった時差ボケがどっと出て体が鉛のように重くなったりします。

部屋に閉じこもる時間を少なくし、日光を浴びることは時差を埋める有効な手段のように思います。

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それ以外にもメカ作業、レース支度、掃除、料理等日本にいるときには中々しないことを共同生活の中でこなしていきます。

不便で煩わしいことももちろん多いのすが、学び取ることも多く隠されているように感じます。

もちろん私も。

この3年間、今でも力不足ながら、力不足だからこそ多くのことを経験させてもらっています。

もちろん、経験だけでなく結果を出さなくては活動の意味がありません。

日々の時間を大切に過ごしていきたいと強く思うのです。

 

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また、うれしい再会

2013-04-22 20:53:39 | インポート

また嬉しい再開

前回の記事を書いた翌朝、滞在中のホテルの朝食会場で思いがけない再会がまたまたありました。

なんと!ロードレースの現場では世界的に有名なカメラマン、砂田弓弦さんが現れたのです!

先週はこの地域ではアルデンヌクラシックと呼ばれる、有名なプロレースの連戦がありました。

この近辺のホテルには、その連戦の為に多くのプロチームが滞在するため、砂田氏は毎年このホテルを拠点にしているとのこと。

選手が滞在するバンガローから500mほどにあるホテル、という理由で私はこの場所に宿泊していたのですが、まさか砂田さんも宿泊しているとは驚きです。

地球はいつからそんなに小さくなったのでしょうか。笑

私がイタリアでレースを走っていた時には、ホテルのロビーなどでトップスター選手と対等に談笑している姿が印象的で、仕事の立場は違えど、『私のようなにわかプロとは格が違う』と羨望の眼差しを向けていた事を覚えています。

私の父と出身県が同じだったり、私と母校(大学)が一緒だったりと一方的に親近感を感じる砂田氏にお会いできて、またパワーが沸きました。

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うれしい再会

2013-04-19 04:54:19 | インポート

今日、現地マッサージャーのウィリー氏に合流いただきました。

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あさってのレースへの移動の事を相談すると、おもむろにカバンの中から資料を取り出します。

レースのプログラム一式、移動距離等を完璧に予習していて、私が悩む予定だったスケジュールを完璧にフォローしてくれているではありませんか!感激です。

若いときはオランダの名門、TVMチームのスタッフとしてツールド・フランス等へも行ったというウィリー、レース全体のコーディネイトはお手の物といったところです。

しかも彼、K1ファイターのピーター・アーツとも友達で、昨日マッサージを受けに来たピーター氏から、我々に対するメッセージ動画(しかも日本語で)まで撮影してくれていました。

なんだかすごく感激です。

で、そのウィリー氏と近所のホテルへ食事に出かけたときの事。

そのホテルにはサクソバンク&レオパードの2プロチームのバスやトラックが止めてあります。

日曜に行われるレースの為に滞在しているようです。

実際、レストランに入るとコンタドールやシュレックといった世界の超一流選手が食事に向かっていきます。

私も、そんな光景に多少の興奮を覚えるのですが、この地域ではさほど驚く事でもないので、何となくぼやーっと眺めておりました。

が、そのときの事です!

この方の登場で興奮MAX!

そう、世界で活躍するマッサー中野氏が現れたのです!!

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もちろん、中野さんもすごく驚いていました。

そりゃ、異国の地で晩飯食べに行って、こんな方たちの隣で食事する事になるなんてお互い思いません。笑

世間というか、世界はとても狭いのですね。

自転車競技を取り巻く環境が、一極に集中していると言うのが実際のところなのでしょうが・・・。

不思議な感覚です。

お会いできてうれしかったです!

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