私は写真を撮る事が好きだ。
写真はその瞬間を切り取りアルバムはそれらを残してくれる。
自分が生き、目にした空間を記憶につなぎとめてくれる。
例えばこんな場面。
・・・何か違う気がする。
俺の記憶とスマホのストレージ容量、返してくんないっすか?
と、いう事であっという間にロードレースシーズンは終わり、チームはトラックレースやシクロクロスレースに出場し、例年のように燃やし尽くせなかったエネルギーの放出場所を探しているわけですが、先日登った山でその多くを噴火させた感があります。
大分県で行われたオフシーズンキャンプ。
チームはエネルギーをぶつけ体力アップにつなげるべく九州本土最標高峰のある「くじゅう連山」へ向かったのです。
選手はロードバイクの上でペダリングに費やす時間が多く、歩くための筋力をはじめとした機能は退化する傾向にあります。
地面をける力、体重を受け止める力、関節を稼働&固定する腱の強さ。
全てに劣る状態でハードな岩場を歩き続け、太陽が空にある時間をフルに使って20数キロメートルの工程を進み、選手は足はプルプル、膝はカクカク、腿はカチカチ、トータルヘトヘトな状態で下山を完了しました。
大阪でも登山は頻繁に行っており、「山はなめたらだめ!」と口癖のように皆で唱えているにも関わらず、今回の山でも道中見上げた稜線の高さに絶望感を抱いた私たちは、今回も山を大きく見くびっていた感があります。
しかし、山頂で見る素晴らしい光景の数々や、先の見えない困難に仲間と立ち向かい克服する行動は更なる絆を生み出してくれるように感じます。
今まで共に戦った仲間、これから互いに戦う仲間と過ごす最高の時間がそこにはありました。
トレーニングの目的で登る山の中で、目的としていなかった多くも得る事ができたように感じています。
また登ってみたい。