先日受信した人間ドック(健康診断)の結果が出てまいりました。
お陰さまでどの項目もA評価、健康体との事です。
★視力=右1.5 左1.2
昨年は両目1.5、左目の視力が落ちたけど一昨年は両方1.2だったから、また来年復活を期待。
★身長=166.3cm
昨年より4mm減った、来年は髪の毛をハードジェルで真上に立ち上げれば挽回できると期待。その前に髪の毛が減らない事にも期待。
★体重=59.7kg
昨年より600グラム減少。引退後3~4kg増加してからは止まっている、来年は現状より少しでもシェイプUPする事を期待。
★体脂肪率=17%
昨年より3%、選手時代より約10%の増加、何かの間違いである事を期待。
と、細かく色々な検査項目があるわけですが、元自転車選手としてはどうしてもここ↓に目が行ってしまいます。
★ヘマトクリット値=39.8パーセント(男子標準値39.2~51.8%)
この値、血中で酸素を運ぶ赤血球の体積比と等しいらしいです。
つまり酸素を多く継続的に必要とする、持久系の運動には深く関わるもの。
一時、自転車長距離選手がドーピング疑惑などをもたれた時、耳にした薬物の多くが、このあたりの数値を上げ、酸素運搬能力~高付加持久力を上げる目的があると言われる物でした。
天性の才能を持つクライマー(長い登りのスペシャリスト)等は、特徴としてこの値が先天的に高い事が多いようです。
実は私、この値が平均して低いのです・・・。
それを知ったのは、シマノレーシングの選手となり、健康診断などで年間1回以上血液検査をする機会を得てからです。
自転車を始めた頃は自分自身、登りが得意と感じていましたが、走る場所のレベルが上がるにつれクライマーと呼ばれる選手のように、高出力を長い登りで維持できる(飛ぶように登る)事が少ないように感じていました。
ヨーロッパのチームで大事なレース(ジロ・デ・イタリア)に出場するレース直前にヘマトクリットチ40%と言う値が出たときは、チームメートから『残念ですが・・・お疲れ様』などと真顔で労いの??言葉をかけられた思い出があります。
確かに自分はレース後半、周りの選手に比べ息を荒げている事が多く、全身の筋肉を総動員させるような‘ひたすら粘る’走りが多かったように思います。
自分が得意と感じていた登りは長い登り道ではなく、アップダウンを繰り返す比較的短い登りだったのだ、と、ある日気が付いたのです。
走行中、登り坂などで心肺機能の限界に苦しむ時は、自分の能力を恨んだり、他人の能力を羨んだりしましたが、考え方を変えればそれはそれで別のアプローチで補う努力をする必要があると知れたし、生粋のクライマーと勝負する時はそれなりの作戦を練ったり出来るので、弱点を知る事は重要な事とも思います。
この値が低くても、長年日本のトップレベルで走っている選手も私は知っていますしね。
つまり私は何が言いたいかと言うと。
選手はロードシーズンが終わりシクロクロス等への参戦を目論んでいるようですがその何処かで監督である私が現役のヒヨッコどもをゴボウ抜きにしてくれようと目論んでいるわけでありましてヘマトクリット値が低かろうが体脂肪率が高かろうがそんなの関係ぇねー首根っこ洗って待っとけよ。
と言いたかったわけです。
が皆様、そろそろ年末です。
忘年会等での暴飲暴食が続きますが、体調の管理には気をつけましょう。
そんな時は自転車に乗りましょう!!
とも、言いたいのです。
では。