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Hidenori Nodera 野寺秀徳『輝く路の上で』

SHIMANO Racing野寺監督のブログ

ウソのようでホント…かもしれない話

2021-03-17 12:05:15 | 日記

先日、シーズン開幕戦へ向かう緊張に包まれた車内である選手から相談を受けました。

photo:Kazama Sakamichi-kun

 



なにやら真剣な面持ち。




監督!…以前監督がJスポーツのレース解説で言ってたことに関して質問があるんですがよろしいでしょうか。





もちろん、どうした?




・・・




監督、宇宙人にさらわれたって言ってましたよねあれ本当ですか








・・・いやいやいやいや








あのねー










本当に決まってんだろ





 

あぁやっぱり本当だったんですね僕の周囲にも何人も同じような体験をした人がいてその話が衝撃的でずっと聞きたいと思っていたんですが勇気が湧かずいままで聞く事ができずえ!!寝ていたコタツごと浮き上がりさらわれたんですか宇宙人はどんな形をしてました?その後なにか変った事はありましたかウイリーできるようになった?やっぱり重力をコントロールできる特殊な物質を埋め込まれたのですか?そういえば監督宇宙人っぽいですもんね見た目と行動そして思考にいたるまでわーなんてことだほんとうにヤバい事を聞いてしまったわぁあっぁxcdc~xどfアース!! 





ロードレースの奥深さを経験をもとに質問されると思ってちょっと嬉しかったのに、何その質問?


…あ、でも自転車頑張れたのも宇宙人のコントロール下での事かも知れません。

信じるか否かはあなた。次第

 



↑確かに私の周囲では時空にひずみが生じている感じがする。
Photo:Hideaki Takagi

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不変な自分と、変わるための取り組み

2021-03-11 10:41:08 | 日記


最近周囲であった会話です。


重い荷物の持ち運びに関する会話の中で
 「野寺さんなら、片手でヒョイと簡単に運びそう

寝違いの痛みにより睡眠中にのた打ち回るほど苦しんだと告げた時
 「え!監督が痛みに耐えられないなんて!それ相当ヤバいやつですね!


・・・。


て、ワタクシ、いつからタフガイの類いにジャンル分けされました?


幼少時代から小さく細く弱々しい。


清く正しく奥ゆかしい。 …これは違うか?


な自己イメージであった私。

もちろん、サイクリングという一生懸命向えるスポーツに出会えたことで、ある程度の体力や自尊心を得る事が出来たのかもしれません。

それでも、基本的に華奢な身体を作る持久的スポーツでの事ですし、緊張が強く自信が低いタイプである性格に変わりありません。

が、上記の会話から思い浮かぶ私のイメージは、世代的にはシルベスタ・スタローンやアーノルド・シュワルツェネッガー、なかやまきんに君と同列のイメージで扱われている気分です。  3人目はチョット違うか?いや私の中では一緒だ。


思い当るのは、近年、注意深く過ごすことに窮屈さを感じ、ある意味雑な言動、生き方をしている…気がする…事でしょうか。

痛みや危険を恐れず行動や発言をする、といった・・・実にワイルドな印象です。 ※もちろん怖すぎてビビッて行動に移せない事は数多くありますょ。


↑ワイルドの象徴、焚火を行うチームメンバー

 

がそれらを本当に恐れず動いているのではありません。

自分の弱さを認識するゆえに、あたかも自分が強いかのように振る舞っていた結果、周囲にそのような印象を持たれた感はあります。


インターネットで見る事ができるプレゼンにこのようなものがあります。

ボディランゲージが人を作る/エイミー・カディ

プレゼンの中でこんなことを言っています。

「 『できるまで』 じゃなく、 『これが本当の自分なんだ』 と確信が持てるまで、できるふりを続けましょう 」

目的に到達できるかは未来の話、確証はありません。ただ、達成に向けたポジティブな意味での‘ふり’をすることで自分の内面を変化させ、周囲の協力を得る事が可能となり、最良の行動を継続できる。

と私は理解しました。

んー、そうかも。


実際はどうあれイメージがタフになった?私。

弱いイメージに比べれば、人から頼られる、と言う意味で、私の理想に近づいたと思っています。

ふりを続ける。

大切かもしれませんね。


ところで、最近チームは新たな取り組みとして選手の遺伝子検査を実施しました。

生まれながらに持つ事になる不変な遺伝子情報と、それらに見られる統計をもちいて身体のリスクや傾向を知る。

賛否ある取り組みとは思われますが、自身を知るうえでとても有意義な内容でした。

 

遺伝子は運命を決定づけるものではありません。

乾いた土と湿った土、どちらが向いているか知る事は個々の植物を栽培をするうえで重要な事。

自身を進化させてゆく過程で、本来の自分を知っていればより効率的に環境を整える事ができるはず。

 

ちなみに私自身検査を行いましたが、やはり『タフガイ』とはイメージが重ならない結果を得ています。

 

 

 

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強化トレーニング(私の?)

2021-03-02 18:03:40 | 日記

先週、チームは自宅からですが強化キャンプとしての期間を過ごしました。

 

移動を自粛していた影響で、通常昨年末に済んでいたはずの新チーム全員での顔合わせもこの期間でようやく叶う事に。

 

重満丈選手尾形尚彦選手、若くエネルギーに満ちた2名の新加入もあり、チームには新たな活力が生まれています。


と、言う事で1週間みっちり疲労を溜めた選手、最終日のトレーニングは淡路島一周です。

そしてそんな疲労した選手の顔を見計らって、トレーニングの中に参加する刺客が一人。

私です。

アワイチ、してみたかったの。

150㎞もの距離を走るのは10年目の引退以来5回目くらいでしょうか。


無謀とも思いましたが、比較的平坦路の多い島の外周。

選手のスムースな走りの後ろで小さくなり、風を受けないよう彼らのエネルギーに牽引されながらの走行で、自分一人では5分と持たないようなペースでビュンビュン走り、実走行時間は5時間かからずに150㎞の距離を走り終えました。


が、終わってみてサイクルコンピューターに表示された私のトレーニング疲労レベルは、

353TSS!!

この数字、自分の体力レベルからその日のペダリングパワーデータをもとに算出されるのですが、この353TSSと言う値。

選手であれば150㎞ほどのかなり厳しいレースを走った時に出るようなもの、数年前にチームのある選手がツール・ド・沖縄204㎞を走った時と同じ値でした。

どおりで最後は全身のあちこちが、ロボットのようにカックンカックンなっていたわけだ。

そんな中でもゴールが近づきアタックを繰り出す無謀な監督に、選手達はビビったに違いない。(あきれた?いつものように…?)

レースで沿道や車両からレースを眺めていると、どうしても選手の疲労を甘く見積もり、無理な注文を出してしまいがち。


合理的な判断をするためにもたまに自分で走り、いかに中高強度のサイクリングが厳しいものか身を持って体験することで的確な決定ができる。

と思っています。

ま、私の場合は1週間くらいするとその苦しさ記憶からなくなってしまう問題もありますが。

チームは辛く厳しく、なのに望んでしまうシーズンを目前に控えています。

新しいチームへの注目よろしくお願いします。

写真は淡路島でのライドを終えたメンバー
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