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Hidenori Nodera 野寺秀徳『輝く路の上で』

SHIMANO Racing野寺監督のブログ

チャンスをサポートしたい

2018-05-29 23:09:19 | 日記
またしてもブログの更新を怠っておりました。

遠征の連続でバタバタとした生活最高潮です。

そんな中、チームとして大きな目標の一つツアー・オブ・ジャパンが終了しました。

同日終了したグランツール、ジロ・デ・イタリアを制したクリス・フルーム選手も過去このツアー・オブ・ジャパンを走り活躍。

他にも多くのトッププロレーサーに成長した選手が登竜門のように走ってきたこのレースで、総合優勝争いに加わる走りができれば、世界のトップシーンで活躍を意識できる位置に進める、と考えているからこそチームの目標に据えています。

結果としてその位置にはまだ遠いと感じましたが、レースの要所で前を目指しチャレンジを繰り返し心身共に成長しているメンバーの姿を目にし、心を熱くする事ができたレースでありました。


個人的には落ち込む出来事も。

宇都宮ブリッツェンの小野寺選手が転倒トラブル後の追走中に、私の運転する車両と接触し再び転倒。

起き上がり追走を始めましたが、その後レースをリタイアしてしまいました。

落車ダメージの影響は否めない事実と思われます。

状況はどうあれ、私の車両操作次第で未然に防ぐ事が確実に出来た事と思っております。

先にも書きましたがこのレースは選手にとって大きなチャンスを含む重要な場所。

そのチャンスを消してしまい本人、そして彼を支援している全ての方に申し訳ない気持ちが心を支配し、その日のレース中は気が滅入りました。

レース終了後、車両を降りすぐに小野寺選手のもとに謝罪に行きました。

責められて当然の状況ですが、そんな私に一つの不満も述べず対応してくれた彼の優しさに大きく救われる事となりました。

選手は目標、夢に向け厳しい環境を全力で走り抜けています。

チームメイトは当然ですが、ライバル含め全ての選手が後悔なく活動できるよう、私も気を引き締めて活動しなくてはならないと実感したレース期間でもありました。

出来事の前日、偶然宿泊ホテルのフロアが一緒だった彼と少々会話させていただきました。

’オノデライダー‘のTシャツ『量産したら売ってね、オ部分折り曲げて着るから(笑)』と言うと『はい!』と答えてくれた小野寺選手。

こんな話の後で不謹慎に思われるかもしれませんが、イチファンとして本当に欲しくなりました。

すぐにまた、次のレース遠征が開始されます。

選手の努力を全力でサポートできるよう、私も活動してゆきます。


Photo:Satoru Kato
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タイムトライアル強化を目指す

2018-05-07 15:05:16 | 日記

あっという間にゴールデンウィークが終わってしまいました。

皆様、自転車で走りまくられましたでしょうか。

私はというと前回このブログで記載した体調の悪化からの回復がうまくゆかず、連休中数日間は自宅にておとなしくしておりました。

身体を酷使していた時は当然疲れていて当たり前と思って過ごしているので、疲労そのものをたいした事と捉えずに過ごしていましたが、過度な疲労で身体の機能がストップしてしまってからは、回復を狙ってもいつものようなリズムで回復ができず焦りすら感じます。

しかしこの感覚。思い返してみると選手の時も同じように繰り返していたものと同じであることに気が付きました。

春先からペース配分をせずに全開で動き、4月~5月にかけて、大きくなって空気が張りつめた風船が破裂したようにしぼむ感覚。

選手にとって計画を大きく狂わせる「オーバーワーク」。

未だに学習できず繰り返すばかり。

性格だから仕方がないのでしょうね。

と、言うことで開き直った私は「せっかくのゴールデンウィークなのに!」

と、思い立ち休日最終日にロードバイクでライドに出かけました。

だいぶ元気になった気はしますが半月間もほとんど運動もせずになまった身体はやはりうまく動きません。

近所の峠をめざし、同じように休日のライドを楽しむサイクリストの皆様を抜きつ抜かれる何とか大阪と和歌山を隔てる峠の頂上にたどり着きました。

と、峠になにやら普段と違い人がたくさん。

にぎわっております。

気になって速度を落とすと、呼び止められます。

なななんと、「和歌山サイクルプロジェクト」の皆様がサイクリストに向けてGW朝限定でコーヒーをサーヴィスしているとの事。

美味しいコーヒーを飲める喜びはもちろんありますが、それよりも自転車文化を盛り上げようとする皆様の活動が嬉しく、同じサイクリストとして感動すら覚えました。

詳しくは私の前の日に捕獲された湊諒選手のブログに記載されています

色々とお話をさせて頂き、なんだか元気が出てしまった私は思わず峠の向こう側、和歌山方面へ下ってしまい病み上がりにもかかわらず90㎞も走ってしまいました。

結局はヘロヘロになってしまい。

体調若干逆戻り気味。

自転車選手として個人タイムトライアルに苦手意識があったのは、性格的な欠陥があったのかもしれません。

生活パワーデータの解析と維持可能強度。

誰か割り出し方教えて頂けませんでしょうか。

 

 

 

 

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