本格的に春がやってきました。
普段、会社へ行くときは朝6時に起きるようにしています。
6時に起きるようにしています。なんて簡単に言いましたが、朝に弱い私にとってはこれがまた結構な苦痛なんですよね。
特に冬の間は窓の外も暗いし、寒くて布団からも出たくない。アラーム鳴っても『なにかの間違いだ』と、目覚し時計をバシバシ叩く事を繰り返し、遅刻間際ギリギリの生活を繰り返してしまうのですよね。
が、ようやく朝6時にも明るい空が広がり、寒さも和らぎ起きる事の苦痛が軽減されてきました。(と言ってもやはり苦痛なものは苦痛ですが)
昨日までは移動疲れと寝不足で目が回っていましたが、今朝は晴天の影響もあるのかスッキリ。
という事で約1週間ぶりに自転車で出発しました。
身体の反応も良く、自転車も気持ちよく進みます。
約15㎞の通勤ライドを終えようとしていたところで、ふと思い出したことが。
『あ、一日一千。。。』と。
そうです。
自転車に取り付けられたパワー計測器で、1っ回でも1000ワット以上の出力を表示させること、つまり『ダッシュ!』をこの半年ほどは通勤時の日課にしているのです。
何故かと言えばやはり数秒でも思いきり力を出すと『運動した感』が違うんですよね。
一日のやる気スイッチを入れる目覚めの一発!の意味合いもあります。
という事で、油断していた私は会社までの最終コーナー手前でそのことを思い出し若干焦りました。
あ、距離が無い。と。
がしかし大丈夫、出力と言うのは決してスピードを上げなくては出ないものでは無くて、低速から中速に加速する段階で出せます。
むしろ、体力が充実していない私のようなライダーはその条件でないと力を出せません。
交差点からの立ち上がり時に、軽いギアでダッシュ!ものの5踏み、ペダルの回転にして2回半踏み込んだところで力を抜きました。
だって、必死な顔しているの知り合いに見られたら恥ずかしいし。スピード出したら危ないし。
が、それでもしっかり1000ワット以上でたようです。
確認すると1195W。。。高すぎる、出した事が無いパワーではないけどさすがにデータのエラーかな。
と思いました。
でも、良く考えたら一瞬にして出せる力と言うのは『身体のキツさ』とは別の領域なんですよね。
以前、入部選手がブログで紹介していた全身の爆発力を使うパワークリーンの動作※1、※2、私も身体がスッキリしていてバネ感があるときは、60㎏の重りを1回簡単に持ち上げられます。
がしかし、疲労があって気力もあまりないような時は、いくら気合を入れ直しても、身体が悲鳴を上げるほど繰り返しチャレンジしてもうまく持ち上げられなかったりします。
ロード競技は主に持久力が必要と目が向きますが、実はスプリントのような大きなパワーを出す瞬間もレース中には少なくありませんし、その能力が持久力の温存に一役買っていたりもします。
耐久力を手に入れるためには長時間のトレーニングが必要、しかし一瞬で出せるパワーを引き上げるには身体がフレッシュな状態である必要があります。
2つの相反する要素をどちらも手に入れるためには、期間的に分けてトレーニングを行う事がより効率的。
理解していても、ついつい身体的キツさを感じている事に満足してしまい、休養を含めた計画的なトレーニングを忘れてしまいがち。
真面目な選手ほどそうなる傾向もあります。私もそうでしたが『真面目』という言葉の響きが私に相応しいかは疑問です。(笑)
限られた時間に最短で強くなる道を進むには、一時たりと時間を無駄にできそうもありませんね。
※先日、久しぶりに会った大学時代の後輩から言われました『野寺先輩びっくりするぐらい負けず嫌いだったかんな~。』
そうか、私は真面目だったわけでなく負けず嫌いだったのか・・・。なんだか反省。