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Hidenori Nodera 野寺秀徳『輝く路の上で』

SHIMANO Racing野寺監督のブログ

Things will turn of fine

2019-02-18 00:04:50 | 自転車マン

週末は久しぶりに家族と過ごすことができました。

過ごした、と言っても私の性格の問題でしょうか。ゆったりした時間と言うには程遠く、実際には色々な家族行事だけでなく、なぜか私の落ち着きの無い行動に付き合わせてしまうことで、バタバタとしたスケジュールで時間が過ぎてゆきました。

朝は起きた途端に近所をジョギング。

沖縄でのキャンプでも時間を見つけて運動していたのですが、同時に食欲も止め処なく湧き上がり、筋肉にも張りが出たせいか体重は増加を続けていることに多少のピンチを感じ、起床した瞬間なぜか「ちょっと走ってくる。」と口走っただけでなく、一緒に行く?と言った言葉に付き合ってくれた奥様と息子。



初の経験でちょっと驚きましたが、私にとっては夢のような出来事です。

彼らと一緒に走る朝のご近所は新鮮で、ジョギング半分、散歩半分を楽しみ程よい運動の疲労感により1日の気分がスッキリしたものになりました。

1時間以上も走ったり歩いたりしたのに、間髪入れず息子と公園へ。

日中はずーっと公園で過ごしていたのですが、私の悪い癖で広い場所に行くとロード選手として有効なエクササイズが無いか試し始めてしまうのです。

変なステップを踏みながら行ったり来たりしてみたり、変な格好でジャンプしてみたり、思いっきり声を上げながら両手でサッカーボールを空に放り投げることを繰り返したり。

家族連れが多く訪れる公園で、不審な動きを繰り返すワタクシ。

帰ってきた不審者マン

が、もう逆ギレ状態で22インチの子供用マウンテンバイクでウィリー走行で公園内を暴走していたら、1人のお父さま(お子様は3才のランニングバイク乗り)が私の前に立ちはだかり「どどどーやったらできるんですか!!そんなうまく乗る人は初めて見ました。」と質問されました。

後輪を軸にした身体とバイクでバランスよくV時を描く事。ペダリングとブレーキを利用する事で前後バランスを取り、ハンドルを左右に切ることや膝の開きなどで左右のバランスを取ること。風が吹いているとどんなうまい人でもウィリーを続けることは難しいこと。

等を話させていただき、プチ講習会。

とはいえ、聞いてできるものではありません。

私も子供の頃はウィリーができることに強く憧れ、誰に教えてもらうわけでなく雑誌などの少ない情報(今みたいにネットで実際の映像を見られる環境もなく)や想像だけでひたすら練習し続けだんだんとできるようになったことをお話しさせて頂きました。

そんな話をしながら、自分自身でも昔を思い出し、自転車に乗ることが周囲の友達より得意になったこと、いつしか志したサイクルロードレースで夢のいくつかを叶えることができたのは、何を隠そう「諦めずに続けていたから」に他ならないのだろうな。

と再確認させられました。

私は、自分の息子や大切な人に対し「ロードレースは素晴らしい、皆にもやってほしい」とは実は思っていません。

危険や苦労を伴うものだからです。

では何故自分がやっていたかと言うと、私がその競技に憧れを覚え、危険や苦労にすら魅了されてしまったからなのだと思います。

実は多くのスポーツは安全、健全なだけではありません。野蛮な要素も含まれています。がしかし人は、特に男性はそんな部分にも本能的に高揚した気持ちすら抱き向かってしまうのでしょうね。



今回、家族でお祝いを兼ねた外食をしたのですがお店が当人にこんな文字を書いたプレートを出してくれました。

Things will turn of fine

物事はうまい方に向かうよ。

といったポジティブな言葉でしょうか。

実際はうまくいかないことがあっても、そう思い続けることが、気持ちを豊かにしてくれるのでしょうね。

スポーツの話だけでなく、子どもたちには好きになれるものに巡り合ってほしい、それを諦めずに続けて良い方向に向かってほしい、そう切に願います。






が、そろそろあれですね。

わたくし自転車だけでなく気品漂う高級自動車に乗ることも考えた方が良さそうとも思えてきました。


奥様の一言。
「あなたは43歳児」

・・・言い返す言葉が見つかりませぬ。




追記:男なんてみんなそんなもんですよね?違う?







未来に続く。
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自転車なおしマン

2019-01-15 19:29:06 | 自転車マン

先週の事です。

日の入り前にチームクラブハウス付近の道路を車で通過していた時、気になる光景が目に入りました。

小学生高学年くらい?の男の子が歩道で自転車をサイドスタンドで立てた状態でしゃがみこみ、後輪中心付近を見ながら何か作業をしています。

通過する一瞬見ただけですが、永らく自転車に携わっている私にはそれが何らかのトラブルである可能性が高い事は容易に想像ができました。

私も同じような年齢の時、同じような恰好で、同じような場所を覗き込みそのトラブルを解消しようとしたことがあります。

一旦通過し路肩に車を停車させ、「自転車壊れたの?」と聞きながら近づく私に、多少の訝しげな表情を浮かべながらも「うん」と少年。

近寄ってみると案の定、チェンがギアから脱落し車輪とフレームの間に噛み込むことでペダルを回すことができない状況となっていました。

自分で解決できるならと、そこに手を伸ばそうとする彼を少しだけ静観しましたが、どうにも困ってる様子。

ちょっとやらせて、と偶然持っていた軍手を手にはめチェンを引き抜きギア上に戻しました。

どうやら、変速機のアジャスタボルトの調整がしっかりできていなく中心が正常位置からずれています。

「前にも同じようになったことある?」と聞くと「はい。」と少年。

「あの車見てみてよ、’SHIMANO’って、君のギアに書いてある文字と一緒でしょ?オッチャンこの部品作ってるところで働いてるんだよ。キミ、お客さん。あざぁーすっ!」

と伝えると、あ!とようやく少年の顔がほころびました。

「このネジを回すと良くなるよ。もう同じトラブルは起きにくいと思う」

と、持ち合わせの無い工具の代わりに家の鍵を使用しネジを少々回転させ、正常な位置へ定めました。

※機材を傷める可能性があるので整備は正しい工具を使用しましょう。

そして、もう大丈夫、とドヤ顔全開で少年に自転車を手渡したのです。

「ありがとうございます」と言う彼。

彼の役にたったという結果があったならば、私にとっても嬉しい出来事です。

 



こんな写真がありました。

 

2005年、オーストラリア遠征時のものだったと思います。

古い車のボンネットをあけ道端で困っているお嬢様達。

トレーニング中にその光景が目に留まり修理を手伝っているところです。

写真には、阿部良之選手、狩野智也選手、廣瀬佳正選手、山本雅道選手、品川真寛選手、辻貴光選手、土井雪広選手と懐かしい当時シマノレーシングに所属していた面々が。

私は、自動車の知識が全くなくこの場では役立たず。おもひで写真を撮ることくらいしかできなかったのですが、車に詳しいメンバーも多く、原因を予想しその場で出来る事を試しています。

結局、エンジンを始動する事はできず助ける事は出来なかったのですが、お嬢様がたは皆の努力にとても感謝していた記憶があります。

 

自分の持っている知識や能力が人の役に立つのは素晴らしい事ですよね。

もちろん誰もが行っている様々な労働も、世の中の役に立っているからこそ存在するものと思います。

誰かに助けられているぶん、誰かも助ける。

そんな気持ちを持ち続けたいものです。

周りに迷惑ばかりかけて常に助けられながら生きている私が言うのもなんですが(ー_ー)


以前にも同じような事書いていました。

10年以上前。

このブログもそんな前からと思うと同時に。

10年で全く成長できていない自分にも気が付くのでした・・・。




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自転車マンさん

2011-12-16 08:38:37 | 自転車マン

昨日はお休みを頂き、家の片付けなんかをしていました。

引退してからは、色々と忙しく休みの日でも家に居ない事が多かったので、夕方、学校から帰ってくる近所の子ども達と会うのも久しぶり。

「あ!自転車マンさん」

と、声をかけてくれた女の子。

以前とは違い‘自転車マン’に丁寧に‘さん’をつけてくれたあたり、時間の経過による彼らの成長を嬉しく思う反面、若干の寂しさも感じてしまいます。

しばらく私の顔を見上げ、次に彼女が口にした言葉は更に衝撃的でした。







「・・・チャライなぁ!」






 

 

はい?








今なんと??










「チャラいわ。」










いやいやいやいやいやいやいやいや



誠実、真面目、堅実、上品、奥ゆかしい、もしくは「長谷部か」!

と皆に言われているであろう私に、土井ちゃんまこっちゃんの代名詞とも言える「チャラい。」は無いですよねぇ。

確かに、大きな荷物を担ぐのに邪魔で帽子を横被りにして、ちょっと若作りな感じな服装に見えたかもしれませんが「チャラい。」は総合的に見てありません。

さては、反対言葉が学校ではやってるな。

と思い嫁さんに報告。

「私もいつも言ってるよね。

・・・・。

え?そーなの?

チャライ。

もしかしたら私が今まで意味を取り違えていたのかもしれません。

おそらく チャライ=まじめ。

調べとこ。

 

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ひさびさピンポンダッシュ

2010-05-09 00:38:14 | 自転車マン

今日もすごーく良い天気でしたね。

昨日は豪雨。

合宿最後のトレーニング予定を変更し大阪に帰宅しました。

今日は休みの予定でしたが、気持ちが良いので、真理さんとちょいと長くトレーニングに出かけました。

もう10年も前から一緒にトレーニングしていますが、練習中の会話の内容は10年前から成長していないような・・・

若さを保っている。

と、ポジティブに解釈できますよね~。(勝手に判断。 

で、自宅に帰ったのは夕方だったのですが、近所の子供に発見された自転車マン。

久々にピンポンダッシュの餌食になってしまったのです。

ピンポンダッシュと言っても、ダッシュする方向が逆。

家の中めがけてダッシュをかますのが、私の近所の子供たち

太陽の光は、夏に向けパワフルになってきましたが、

彼らもパワーが有り余って仕方が無いのでしょうね。

私も右にならってパワー爆発して行きたい!

と思うのでありました。

にしても、合宿からの疲れでヘロヘロ。Bike_3

まずは回復です。

明日は、御堂筋オープンフェスタに参加です。

 

 

 

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キモッ!!

2010-01-31 00:19:52 | 自転車マン

Wiri

いつの間にやら、日が延びましたね。

今日は久々に、近所の子供たちに会いました。

色々と遊んでいると彼らから、

「 キモッ  」

という言葉を沢山頂きました。

おそらく常人が、面と向かって他人から

「 キモッ 」

と言われる一生分。

いや、5度生まれ変わっても言われないくらい沢山・・・

まー、勝手に解釈するに、

最高の褒め言葉なんでしょーねー。

そー信じてるよ

キモッ

Jump

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