古墳:探訪

全国の前方後円墳を中心に訊ね歩いています。

群馬県高崎市・平塚古墳

2018-01-06 05:23:00 | Weblog
群馬県高崎市八幡町毘沙門申の独立した丘陵の頂にあります。
平塚公園内にあり、碓氷川を見下ろすかたちに築かれています。



前述の「流敵塚古墳」とは県道10号線を挟んで相対する形で、その東側です。
「八幡村6号墳」とも呼ばれています。

全長約105m、 後円部径66m・高さ9m、 前方部先端幅76m・高さ7m  三段構築の前方後円墳です。
墳丘全体が竹林や雑木で覆われています。



前方部、後円部とも墓地として利用されていて、墳丘は一部削平を受けています。


                    (後円部)


(前方部)












墳丘の周りには今は埋没している盾形をした周濠があります。
河原石による葺石が施されていたようです。
円筒埴輪や朝顔形埴輪・形象埴輪などが採取されていて、墳丘に埴輪の配列がなされていました。
1981年には発掘調査が、1988年には周濠の発掘調査が行われています。
主体部が二つ確認されています。
後円部頂の南寄りにある埋葬施設は、凝灰岩製の舟形石棺で埋葬されていたそうです。
挂甲小札などが出土しています。
後円部頂の北寄りにある埋葬施設は、やはり凝灰岩製の舟形石棺で埋葬されていたそうです。

古墳時代中期・5世紀後半頃の築造と推定されています。

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