古墳:探訪

全国の前方後円墳を中心に訊ね歩いています。

静岡県掛川市・各和金塚古墳

2016-09-24 08:16:27 | Weblog
静岡県掛川市各和金塚の丘陵上にあります。
原野谷川右岸の河岸段丘上です。




                      (後円部)

全長66.4m、 後円部径51.2m・高さ6.5m、 前方部先端幅20.5m・高さ4m  二段構築の前方後円墳です。
前方部を南南東方向に向けています。
後円部の大きさに比べて前方部が短い特徴があります。
その前方部には、高圧電線の鉄塔が建っています。





墳丘には礫石による葺石が施されています。
円筒埴輪や朝顔形埴輪などが採取されていて、墳丘に埴輪の配列がなされていました。
後円部中央にある埋葬施設は、円礫(河原石)を積み上げて造られた竪穴式石室です。



全長4.75m、幅(南北方向)0.85m、高さ0.4m あります。
ただ1974年(昭和49年)に盗掘を受けています。
この盗掘を受けて発掘調査が行われています。
調査の結果、大刀17振以上、剣35振以上、鉾2、鉄鏃69本以上、三角板皮綴短甲1、刀子7本以上、斧4、鎌2、祭祀用ミニチュア石製品(刀子4・斧2・鎌1)、勾玉 などが出土しています。
他にも鏡とか鈴が出土したと言い伝えられています。

古墳時代中期・5世紀初めころの築造と推定されています。

各和・高田・吉岡 地区に分布する前方後円墳4基と円墳1基で構成された「和田岡古墳群」として、平成8年3月29日 国の史跡に指定されています。
(前方後円墳)
  各和金塚古墳(古墳群中最古)、瓢塚古墳(古墳群中2番目の古さ)、行人塚古墳、吉岡大塚古墳
(円墳)
  春林院古墳


最新の画像もっと見る

コメントを投稿