古墳:探訪

全国の前方後円墳を中心に訊ね歩いています。

三重県名張市・琴平山古墳

2016-01-09 08:19:51 | Weblog
三重県名張市赤目町壇横山602の丘陵頂部にあります。

全長69m、 後円部径37m・高さ6m、 前方部先端幅38m・高さ3m 三段構築の前方後円墳です。







くびれ部に造り出しがあります。
墳丘には葺石が施されていたようです。
円筒埴輪や朝顔形埴輪・蓋形埴輪・盾形埴輪・人物埴輪 などが採取されていて、墳丘に埴輪の配列がなされていました。

1992年に発掘調査が、2001年に調査が行われています。
後円部、前方部並びにくびれ部に主体部が確認されています。
埋葬施設はいずれも右片袖式横穴石室だそうです。

2006年にはくびれ部と後円部の石室の調査が行われています。
後円部の石室は全長が9.5m、羨道の幅1.2m・長さ5m、玄室の幅2.4m・長さ4.5m あるそうです。
衝角付冑や鉄剣・直刀 などの武具が出土しています。
朝鮮半島・百済の影響を受けているようです。
石室は一部が崩壊していて中には入れません。


くびれ部の石室は、石材が散乱していて内部は完全に埋まっています。


前方部の石室も完全に埋没していて、そばに鳥居と小さな祠が祀ってあります。


古墳時代後期・6世紀前半頃の築造と推定されています。

平成17年(2005年)名張市の文化財に、翌平成18年には三重県の文化財に指定されています。
名張市最大でかつ最古の前方後円墳です。

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